第2話−白沢 麻友− ページ4
ヤバい!!遅刻かも....!
学校へは家が近所で親同士も仲がいい幼馴染み2人と登下校をしていた。私にとって、とっても大切な2人。
そんな私の幼馴染みのことなんだけど.....
「あっ!璃埜ちゃん!ごめんねー、遅くなっちゃったー!おはよぉー。」
「おはよう。麻友。」
先に待っていたのは、
まー、いつも通り、璃埜ちゃんだった。
この子が私の幼馴染みの1人のいつもクールでしっかり者の架白璃埜ちゃん!
「璃埜ちゃーん!数学の宿題わからなかったからおしえて.....」
「ん?......危ない!麻友!」
「へ?......って、うわあぁっ!!!!!」
ドテン!!
「.....あー、いたたたたたたた......。」
夢中になって璃埜ちゃんの方へ向かってた私は大胆にこけてしまった。
「麻友?大丈夫?」
「え、えっと...、大丈夫だよー 。こけるなんいてもう慣れっ子だもんねー!これぐらい大したことないない!!」
「そう?なら良かった。」
そう言って璃埜ちゃんは優しく微笑んで、手を伸ばしてくれた。私はその手を掴み起き上がる。
「ありがとうっ!!璃埜ちゃん!」
それにしてもやっぱり、あかりちゃんは遅いなぁ〜。
「ふあぁ〜〜あ......。.....おはよ。」
目を擦りながら大きな欠伸をしてこちらに向かってくる。この人が私のもう1人の幼馴染みであり、基本、物事に対して全く感心がなくいつもだる〜んとしている藤咲あかりちゃん!!
でも、なんだか自然と明るい。さすが“あかり”ちゃん!
「おはよう。あかり。」
「あかりちゃん、おはよう!って、もー....、相変わらず、朝はダメなの〜?」
「.....うん、まーね。.....ふあぁ〜〜あ。」
そう言いまた欠伸をしていた。
「あかり、麻友、あと10分で校門くぐれなくなるみたい。」
「ええぇーーーーー!!ウソでしょ!?」
「ん?まー、いいんじゃない?学校とかめんどくさいし.....。」
「って、よくない!璃埜ちゃん、あかりちゃん、学校まで走るよ〜〜!おぉーー!!」
「待って、麻友!また転ぶよ!ほら、あかり行くよ?」
「はいはい。」
私達は学校へと足早に向かった。
学校へ向かってる途中ふと、今朝のニュースの事を思い出した。
あのニュース本当になんなんだろう.....。
いつもと変わらない日常。
そんな日常が不気味に感じた。
そして私達、庶民はあんな事件が起こるまで何一つとして知らなかった。
あのニュースの事も、
この世界の事も、
そう、何もかも.....。
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作者名:詩雨・yuuhi | 作成日時:2018年8月10日 19時