36.浮気はご法度 ページ36
｢こんな、･･･｣
｢女子の憧れじゃないの？｣
｢はい、憧れです｣
夜景が綺麗なレストラン。
雑誌で『女子が連れていってもらいたい所No.1』に輝いたこのお店。
｢予約･･･、取れたんですか？｣
｢俺をナメんなよ？｣
自慢げな顔をして、ウェイトレスさんに席を案内される。
窓際で、街が一望出来る席。
こんな素敵なお店だとは思わなかったから、普通に仕事の服のまま来たことを今更後悔する。
｢でも、･･･なんでここを知ってるんですか？｣
｢お前の同期から聞いたんだよ、｣
｢え、･･･、｣
｢Aを連れていくとしたら、どこがいい？って｣
｢え、、私の名前言っちゃったんですか？！｣
隠そうと思ってたのに。
いつかはバレるけど、今は黙っておこうと思ったのに。
｢あのさ、･･･みんな知ってるよ？｣
｢え、･･･？｣
｢当たり前じゃん、俺皆に相談してたんだから｣
｢え！｣
初耳。
なにそれ！初めて聞いた。
｢ふっ(笑)｣
意地悪そうに片方の口角だけを上げて笑う櫻井さん。
何その笑み、怪しい笑みだけどかっこいい！
きっとね、私は櫻井中毒になったんだ。
何をしても、カッコイイ。
｢明日から、･･･大阪、｣
｢早めに行って慣れた方がいいからね｣
｢元気でいてくださいね、｣
｢元気なわけないだろーが、お前がいないんだから｣
｢･･･私も、櫻井さんがいないからお仕事頑張れません･･･、｣
ぐふ、って笑う。
釣られて私も笑った。
あぁ、幸せ。
この時間がずっと続けばいいのに。
｢有給でもとって会いに行くよ、｣
｢有給(笑)使いすぎないでくださいね、｣
｢夏に帰ってくると思うけど(笑)｣
｢連絡してください、｣
櫻井さんがニッと笑う。
スルリ、と伸びた長い腕が私の頭に触れる。
｢浮気すんなよ？｣
｢櫻井さんこそ、｣
｢俺がすると思う？｣
｢すると思います、｣
｢バカか、まぁお前よりいい女がいたら連絡するよ･･･いないと思うけど｣
好きが溜まる。
涙も溜まる。
溢れてパンクしちゃいそう。
｢お土産、楽しみにしてます、(笑)｣
｢俺がお土産ね(笑)｣
櫻井さんの笑顔を焼き付ける。
*
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アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
