27.シュワシュワ弾ける、恋の炭酸 ページ27
「大阪･･･急ですね、」
「随分前から話はあったんだけどな、」
「そうなんですか･･･、」
もうすぐ、櫻井さんはこの職場からいなくなって、大阪の支店で働く。
たった1年で帰ってくるらしいけど、･･･それでも。
1年、櫻井さんに会えない。
・
職場には櫻井さんはいなくて、･･･私の恋してる人は、遠い遠い大阪へ。
「行かないでください･･････、」
「え、･･･？」
「･･････、って！言ったら、どうしますか！」
『大阪でも頑張ってください』と言おうと開いた口からは、頭の片隅で想っていたことがポロリと出てきた。
焦って、誤魔化したように言い付け足した私を不思議そうに見る櫻井さん。
・
「俺は行くよ、」
「･･･そうなんですね、！」
「大阪から帰ってきて、また本社に戻ったら昇進することが決まってる」
何とでもないように、大きく口を開けて、口に詰め込む。
ちょっとむせたのか、水を飲んだ。
「もし、昇進の話が白紙に戻されたとしても、大阪に行って仕事をする。っていうのは、良い経験になるはず」
「････････････、」
「大阪で嫌なことが多くても、俺は絶対。何が何でも良い経験にする」
知らない土地で知らない人と出会って知ってる仕事を知らない人たちと行う。それは、きっといつか役に立つ。
少し自慢するかの様に、勝ち誇った顔をして口にパンパンに詰め込んだ櫻井さんは、リスみたい。
あの時＿＿不倫現場を目撃した時のような、そんな櫻井さんとは正反対な顔。
・
「俺の部下は、お前だけだよ、」
「･････････、」
「他の奴の部下になっても、俺が戻ってきたらさっさと俺の方に戻って来いよ？(笑)」
怪しい笑みとは裏腹な、優しい声に･･･、胸がシュワ･･･と溶けた。
あれ･･･、この前まで。
櫻井さんとシュワ･･･っていう炭酸みたいな恋がしたい。って思ってた。
私、無意識のうちに、櫻井さんに炭酸みたいな恋をしてる。
そう気付いたら、炭酸がより強くなったように、シュワシュワと胸が弾けた。
*
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アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
