26.既読【＊】 ページ26
「ショウタ、お風呂入って〜」
「やだ〜」
「こ〜ら！！」
ショウタの服を脱がせたのはいいものの、全裸のまま家を走り回ってる。
キャッキャッ言いながらソファに上に寝そべった。
「ママ〜、パパは〜？」
「だから、お風呂に入ってるからショウタも入って来て」
「じゃあ、おふろからでてきたらジュースちょうだい？」
「分かったから、早く入っておいで」
ショウタがやったー！とお風呂場に駆けて行く。
エプロンのポケットに入ってる携帯を手探りで探した。
パスワードを入力してアプリを開いた。
・
『翔くん、今夜8時頃会える？』
お昼に送ったメッセージのまま、既読すら付かない。
返信もない。着信履歴も確認する。
翔くんからの着信は、ない。
あるのは、旦那の着信。
メールのお問い合わせもする。
新着メールはありません。と表示された。
なんで、……？
翔くんの携帯に電話を掛ける。
『只今、電話に出ることができません。ピーッという発信音に続き、お名前とご用件をお話しください』
またメッセージを送る。
『ねぇ、翔くん。会いたい』
既読はつかない。
こんな焦ったのは初めてだ。
「スズカー、ショウタ出るから身体拭いて〜」
お風呂場から聞こえる旦那の声。
翔くんが私の名前を呼ぶと、とっても素敵な名前になるのに、旦那が呼ぶとそんなの魔法だと言う様に輝きがなくなる。
「…は〜い」
ピクリとも震えない携帯をポケットに仕舞う。
「ママ、さむいさむい！！」
「はいはい、リビングに行けば暖かいから、早く行こう！」
ワシャワシャと頭を拭いて、その小さな身体をタオルで包む。
やっぱり思う。これが翔くんとの子供だったらな…と。
・
「ジュース、ジュース！！」
「なんのジュース飲みたいの？」
「オレンジジュース！」
また素っ裸で部屋を徘徊するショウタがクシュン…とくしゃみをした。
「ほ〜ら、風邪ひくから、早く服着なさい？」
「ママ、」
「うん？」
「ぼくさ、しょうちゃんにあいたーい！」
ショウタ、ママもね。そう思うよ。
*
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アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
