24.知らない女と知ってる男 ページ24
ソーっと部屋に入る。
ギシギシ…と何かの音が聞こえる。
おかしい、この部屋には今日は誰も居ないはずなのに。
泥棒？怖い。
「誰か…いるの………？」
ドアノブに手をかける。
グイっとドアノブを握りながら回す。
ドアが開いた。
・
別にショックなんか受けなかった。
だって……好きじゃない。
知らない女と知ってる男が、ただ喘いでるだけ。
苦しいのか、気持ちがいいのか分からないけど、喘いでるだけ。
見ないフリなんか、当時の私には出来なかった。
ドラマとか漫画とか、それこそ文字だけの小説とかでよくある持ってた鞄が床に落ちちゃって気づかれる。とかではない。
行為が終わるまで、ただひたすら。
聞きたくもない、知らない女と知ってる男の喘ぎ声を聞きながらリビングで待ってた。
・
「え、…だれ、」
さっきまで高い声で喘いでいた女が私を見てギョッとした顔をした。
「こんにちは、初めまして」
「え、あ…」
別にほっとけばいいのに、って今の私なら確実に判断していた。
けれど、あの頃の私は変に意地を張っていた。
別に、アンタなんかいなくても平気だし。
そう思ったけど、いざほっとかれたらきっと寂しく感じてたと思う。
どこかで、追いかけてほしい。と思っていた。
「え…A？！」
「忘れ物、取りに来ただけ。手帳、どこにあ
一言言いたくてここにいた。と悟られなくて、冷静を装う。
「え、あぁ…あそこの部屋に置いてある」
私の手帳を探しに隣に部屋に行った彼。
彼がいなくなったリビングには不穏な空気が流れた。
「…どういう関係ですか？」
行為後の女が綺麗になる。って話、本当なのね。
だって、女の私から見てもすごく色っぽい雰囲気が漂ってる。
「この手帳だろ……、」
「私と彼の関係ですか？」
「…………」
「友達ですよ、友達。私、女に見られてないから安心して泊まらせてもらってたんですよ(笑)」
「っ………」
さりげなく伝わった？
多分、通じたんだろう。
気まずそうな顔をより一層顔を曇らせた。
「ごめんなさいね、いいところでお邪魔しちゃって」
渡された手帳を鞄に入れて、机に手を着いて立ち上がる。
女は今の話を頑張って理解しようとしてる。
「A、」
「ばいばい、今日で会うのは最後！」
これでいい、未練もクソもない。
騙された訳じゃない、でも騙された気分だ。
だから、合コンでできた恋は信用しないと決めた。
*
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アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
