14.少女漫画 ページ14
「じゃあ、10分だけでいいからさ？」
離れた分だけ距離を縮めてくるこの男たち。遊ばれたい女なんて繁華街にウジョウジョいるんだから、その女にすればいいのに。なんて言えず。
やっぱり、早く帰ればよかった。寒いし、怖いし。通りすがる人は、見て見ぬふり、･･･というか、仲いいのかな〜？とか思ってるんだろう。気にも止めず過ぎ去っていく。
「なんでそんな嫌がんだよ」
「･････････、」
「酒飲むだけって言ってんだろ」
痺れを切らしたようにさっきの雰囲気をガラッと変えて無理矢理手首を掴む酒臭い男。
「い、や･･･！」
「あ？いいから行くぞ」
後ろにいた男に声を掛けると二人係で私を繁華街の外、人通りが極端に少なくなる方へ導いた。
「･････････や、めて！」
違う。この方面はお酒を飲むお店なんてない。ただ、汚らわしいホテルがあるだけ。
嫌だ。何これ、泣きたくなんてないのに、身体がカーッと熱くなって内側から涙が押し寄せてきた。
「あれ〜、泣いてんの？」
「･････････、」
「いい加減、諦めなよ。気持ちいいよ、？」
気持ちよくなるわけないでしょ、アンタたちなんて。私まで汚さないで、遊ばれたくなんてないの。
私が抱いてほしいのは、私の大好きな人がいいの。
私が大好きな人がいいの。
愛情がない行為なんて意味がないじゃない。ただ一時の快楽を求めるために汚くならなきゃいけないの？
「･･････櫻井、さん･･･、」
センパイ、助けて。
私が大好きなのは、センパイです。
センパイが私なんか好きになるはずない。センパイに抱かれなくてもいい。こんな人なんかに抱かれるくらいなら、センパイが私を嫌ってもいいくらい、嫌だ。
センパイ、･･････
・
・
「･･･ダセーな、お前」
呼んだ？ってかったるそうにポケットの中に手を突っ込んで冷めた目で私を見る･･･
・
・
センパイ。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アヤカ(プロフ) - いやいや、文章力あるよー！文才か笑笑ほんとに年下かよって思うほど文才ありすぎて怖いよ笑笑 (2017年6月17日 1時) (
レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - アヤカさん» うわー！！読んでくれたの？(;_;)ありがとう(><)面白いとか本当に飛び跳ねる勢いで嬉しい！！文章力はないけど！笑笑頑張るよーん！ (2017年6月17日 1時) (レス) id: bf7054af09 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - みうー！そっこーで読んだよ笑笑面白かった！やっぱり文章力あって羨ましいわーこれからも頑張ってくださいませー (2017年6月17日 1時) (レス) id: e8965905e7 (このIDを非表示/違反報告)
piropa(プロフ) - りょーかいです (2016年8月15日 23時) (レス) id: ed1acedc9c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ゆーさん» 面白かったなんて嬉しいです(´；ω；｀)続編…書きたいと思っておりますので、続編始めた時にはまたお付き合いよろしくお願いします┏○" (2016年8月15日 20時) (レス) id: 2a9c614875 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みう
| 作成日時：2016年1月17日 17時
