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夕飯を食べ終わって、風呂に入った後、僕たちはいつものように二階に上がった。

楠雄君はまだ夕方の事を気にしているらしく、殺気漂った雰囲気を醸し出している。

「ね、ねぇ、楠雄君。今度僕がコーヒーゼリー奢ってあげるからそんなに落ち込まないでよ…。」

僕がそういうと楠雄君はぱっと顔を明るくさせ、

――本当か!?本当だな?じゃあ明日の放課後にコーヒーゼリーを食べに行くぞ!あぁ、明日が楽しみだ。

ととても嬉しそうに笑っていた。いつも何でこう笑っていないのだろうか。笑っていれば友達も増え、毎日が楽しいだろうに。

そう思っていると、楠雄君が神妙な面持ちで僕を見ていた。

――Aはそう思うだろうが、僕は違う。僕は超能力者ということを周りにバレたくない。静かに、ただ平凡に生きたいんだ。まぁ、最も皆は理解してくれないだろうがな…。

僕は「う、うん…。」と弱気な返事をした後、少し考え込んでいた。

(…。何故、楠雄君は僕が話しかけてもいないのに僕の考えてることが分かったんだ?)

――あぁ、そのことか。Aには教えていなかったかな。僕はサイコキネシス同様、テレパシーも使える。テレパシーでは人の心が読めることを知らないか?まぁ知らなくてもいい。とにかく、僕は人の心が読めるんだ。

「えっ、そうなの!?知らなかった…。ということは僕の考えてる事、分かるの?」

もう今更、楠雄君を疑う理由はないが、念のため聞いた。

――うん、まぁそうなるな。あ、ちなみに僕は嘘をつかないぞ。ついても得なことはないだろう。

「あー、まぁそうだね。」というふうに返し、寝る準備をしていた。

いつの間にか僕たちがしゃべってる間に夜が更けていた。

くぁ、と一回あくびし、僕が寝ようとしていると楠雄君は本棚から一冊分厚い本を取り出し、読み始めた。

「何してんの!?もう夜の11時だよ?寝ようよ…。」

一日でとても気疲れしていた僕は一刻も早く寝たかった。が、

――いや、ちょっと待て、この本をどうしても読みたいんだ。ネタバレを食らわないようにネットで頼んでやっと届いたんだからな。

「そう、品切れじゃなくてよかったね…じゃないよ!早く寝ようよー…。」

そう僕は言ったが、楠雄君は一向に本を読むのを止めず、ただただ本を眺めているだけだった。

「寝ようよー」等の言葉を僕は言ったが、楠雄君は聞く耳を持たずずっと本を読んでいた。

今日は当分寝れそうにないな…。

三日目 (捏造注意)→←放課後



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人間 - 続きをお恵み下さいっっっっ(( (2021年10月21日 11時) (レス) @page16 id: b3f999ebd1 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 文章がしっかりまとまっていて読みやすかったです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください。 (2018年3月25日 23時) (レス) id: 742cc533c4 (このIDを非表示/違反報告)
虹色水晶(プロフ) - ネオン氏さん» あー…、そうなんですか…。愛樂七一 さんに変わって状況報告ありがとうございます。忙しいのか…待つしかないですね…。 (2017年5月22日 17時) (レス) id: e9b675a13e (このIDを非表示/違反報告)
ネオン氏 - 虹色水晶さん、たぶんあいつ絵描くので忙しいと思いますよ。あ、俺リア友です。(縁切れましたけど)ツイッターとかさがしてみると近状がわかりますよ…すいません…関係ないのにほんと私情で俺も小説投稿者として七一が虹色水晶さんや閲覧者を待たすことが嫌だったのでw (2017年5月22日 0時) (レス) id: ce240d2550 (このIDを非表示/違反報告)
虹色水晶(プロフ) - 愛樂七一 さん…?お忙しいですか? (2017年4月18日 14時) (レス) id: e9b675a13e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛樂七一 | 作成日時:2016年8月4日 9時

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