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そのまま連れて来られたのは
大学の正門をくぐり、うちとは反対側
……どこ行くんだろう
……いつ手離してくれるんだろう
零れてく涙すら拭えないから
下を向いたまま歩く
ぽたぽた、コンクリートに落ちていく
１０分くらいで辿り着いた白いマンション
……ユンギの家だ
YG「ん、入って」
……入りたくないな
「おじゃまします」
モノトーンの家具で統一されてる
シンプルでユンギっぽい部屋……
初めて入ってしまった
最低限のルールだと思ってて
会うときはいつも私の部屋だった
YG「何か飲む？水かコーヒー」
「……コーヒーで」
YG「んー、」
小さいテーブルの端に座ると、目の前に置かれた
明らか女物のコッテコテの花柄マグカップ…
私が、使っていいのかな
YG「……お袋の趣味だ、我慢しろ」
……まさかのお母様(笑)
「いただきます、んまっ」
YG「インスタントだけどな(笑)
……んで？なんで連絡スルーしてた？
まぁ、原因は、大体分かってっけど……」
「スルーした事は、謝るね、ごめん」
YG「……あいつと付き合ってんの？」
「あいつ？」
YG「テヒョン」
……まさか。本当にこの人は、私がどれだけ
好きか分かってなかったのか…苦笑
「付き合ってないよ。返事もさせてくれないけど……」
ちゃんと告白されたけれど、私の気持ちを知っているからまだ返事をしないでって言われている
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作者名：mint
| 作成日時：2017年7月3日 22時
