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「うーみーはーひろいーな
おおきぃーなー」
翔「いっぺんみずクラゲにでも噛まれてこい」
「水くらげ？」
翔「日本で注意すべきくらげ
毒性は少ないが触れると痒みがあり
皮膚が弱い人は要注意」
「さすが頭いいねー」
翔「入り口の看板にそう書いてあった」
「…クラゲに刺されてきなさい」
翔「ちょっ押すなよ馬鹿！」
砂浜と海の境目に顔を埋めた翔は
泥だけになってた
「うわすごいブサイク笑」
翔「てめっ誰のせいだと思ってんだよ」
ベタな恋人のみずの掛け合い
にしてはちょっと水の威力半端ないけど
こういうのもやってみると
楽しいんだと気付いた
「てかさーっ！日焼け止め海用？」
まだ海水をバシャバシャしてるから
大声を出さないと自分の声でも聞こえない
翔「海用の日焼け止めってなに？」
自分が喋るときは止めるなんてズルい
渾身の一撃をお見舞いしてやる…
「海用っていうかみずに強いやつ」
翔「…わかんね」
バシャバシャ
今度は掛け合いの音じゃなくて
私の歩く水音。
「…ばか」
翔「はっ？」
正面から抱きつくようにして
翔を背中から海に沈めた
翔「っぶ…ゴホッ！ゴホッ」
倒れこむ時に引っ張られ
わたしの髪まで濡れた
翔「殺す気かよ…鼻にみず入っていてぇし」
「これっぽっちもありませんけど？」
翔「だったらなんだよ今の」
「だってなんか青春ってこんな事するのかなっておもったらついしたくなっちゃって」
翔「Aは青春で人をあやめんのか…」
「だから違うって言ってんじゃん
帰ったら大学生も終わりだし、これから社会人になってまとまった休みも取れないんだろうなって」
翔「俺らん家は特にそうだよな
親が家にいることの方が少なかったし」
「やっとわかってくれました？」
翔「わかるけどいきなり抱きつかれて
そのまま海に沈められるのはわかんね」
「海の中だったらいいかなって」
_海の中だったらいいってなにそれ？
_は？まじで？そーゆう事だよな
_いやでも海の中でってどうやんだ？
_酸素もないし…
翔「なに…を？」
_Aは俺の顔をみた
_その後に目線に確かに入ったであろう
_…俺の下半身
「サイアク、翔のばか」
本日何度目かのサイアクばかいただきました。
その後、俺のがおさまるまで
面会謝絶が降ったのは言うまでもない
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作者名：和智 | 作成日時：2016年1月27日 0時
