意味の無い会話 ページ22
『･･･』
「フフフフッ
まぁそう固くなるな
語り合おうじゃねぇか。酒でも飲みながら？」
ワイングラスに注がれる真っ赤なワイン
『･･･』
俺は一瞬もそれから目を離さなかった
「何だ？
Aは俺みたいな男じゃなくて
豊満な女に注がれたいか」
『いや』
グラスを持ち上げたドフラミンゴを見て俺もグラスを持ち乾杯した
「少し気になることがあってな」
『気になること？』
ワインを一口飲んですぐに机に置いた俺
「あの後から貧民街を回ってたと言ったが
コラソンを見ていても飯にガッツク素振りも見せねぇ
てめぇに至っては飯を食いに来ねぇ
栄養失調でもなさそうだしな」
『･･･だから？』
「飯に当てでもあったのか？」
『････』
俺はすぐに海軍を思い出した。そのせいで目をそらした
「どうやって生きてきたのか知らねぇが、まぁ大変な生活をしてきたのは分かる」
『？』
「さっき服脱いだとき相当な傷跡があったからな」
････いやあれはほとんどコラソンのせいですなんて口が裂けても言えない
また沈黙が部屋に走る
「A」
『(ビクッ)』
「好きな女でも出来たのか？」
『････出来ると思うか？』
「フッフッフッ
だよなぁ
昔の事まだ引きずってんのか？」
『毎晩夢に出てくるよ』
「そうか
俺もだ」
『コラソンも夢を見てるには変わりないだろうけど』
「あいつはきっと良い嫁が手に入る
何てったって父親とそっくりだからな」
そう言って笑う兄
「コラソンは心配ねぇんだ
お前がな」
『人の子と言える口か？』
「全くだ
愛だの恋だのの何がいいんだ
ただスッキリすればそれでいいじゃねぇか」
『･･･』
それはごもっともだと思う
俺もそう思うなんて海軍の言葉じゃねぇな
朝まで変な会話は続いた。
でもたまにはこんな意味も無い会話も楽しいと思う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
植物さん - もしかして、夢主君死んだ?!だから、物語終わったのか?! (2019年1月20日 21時) (
レス) id: 1dd8890cea (このIDを非表示/違反報告)
春樹 - 気になります。続き。まじで(^ ^)俺、楽しみにしてます。(^ ^) (2016年7月28日 0時) (レス) id: 3d4dd24eee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麒麟 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2016年7月20日 13時
