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『 さっきはごめんなさい 』
「 え？ 」
気になる彼とその友達のお会計を終えた時、彼が急に謝ってきた。
『 さっき、ちょっと怖がらせてもうたみたいやから... 』
彼はそう言いながら、困ったような笑顔を浮かべて首の後ろをぽりぽりと掻いた。
...しげとか淳太さんと同じ関西弁だ...
あ、今そんなこと全然関係ない。
「 あ...いえ！全然大丈夫です！
私の方こそ、ご案内に手間取ってしまってごめんなさい 」
慌てて頭を下げると、彼は『謝らんといてください！』って慌てたように手を横に振った。
顔を上げると、彼の後ろで友達２人がにやにやしているのが目に入った。
なんでにやにやしてるんだろう...と首を傾げて２人を見ていると、
『 ちょっと先出とってくれへん？ 』
私の視線に気づいた彼が振り返り、２人に向かって言った。
『 えー！なんでえな！ 』
奇抜な男子が唇を尖らせる。
『 別にここおってもええやんかー 』
長身イケメン男子が拗ねたような口調で言う。
『 ええからはよ出とけ！ 』
彼は２人を追い払うように、手をしっしっと振った。
すると２人は、文句を言いながらも店内から出て行った。
『 ...あの、俺が毎日ここ来て同じ席に座ってるん、知ってたんですか？ 』
「 あ、はい。従業員の間でも結構有名ですよ？ 」
彼のいきなりの質問に、驚きながら答える。
『 え、そうなんや... 』
″ 有名 ″って単語が恥ずかしかったのか、彼は照れくさそうに鼻の頭を指で掻いた。
「 これからもよろしくお願いします 」
そう言うと彼は、
『 明日も、これからもずっと来させてもらいます 』
って爽やかに微笑んだ。
「 はい、待ってます 」
『じゃあ、また明日 』
「 はい 」
さりげなく手を振ってきた彼に控えめに手を振り返すと、彼はにこっと笑って帰って行った。
...やばい、話せちゃった。
私は火照る頬を冷ますように、顔を手でぱたぱたと扇いだ。
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有菜(プロフ) - はい！応援させていただきます！ (2017年3月16日 9時) (
レス) id: df1b5d06ad (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 有菜さん» コメントありがとうございます！ほんとに嬉しいお言葉ばかり、ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年3月16日 9時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
有菜(プロフ) - 胸キュンがやばいです笑これからも更新頑張ってください！毎日楽しみにしてます。これからもドキドキするお話を待っています！このお話、大好きな作品です！ (2017年3月16日 9時) (レス) id: df1b5d06ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2017年2月22日 16時
