＃９２ ページ7
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桃『 ２人共おはようさん！…後ろ乗って！』
朝っぱらから異様に元気な小瀧に おはよ としげと一緒に返すと、後部座席のドアが開いた。奥には、榛名が座っていた。
おはよ と手を振ってくる榛名に２人で おはよう と返すと、不意にしげはこちらを振り返った。
赤『 お前、車酔いとかするタイプ？』
「 ああ、まあ、ちょっとだけ。…あ、でも、一応酔い止めの薬飲んできたけど 」
赤『 ほんならお前窓際の方がええよな。俺、真ん中乗るわ 』
「 そしたらしげ私ら女子に挟まれることになるけど、大丈夫？」
赤『 大丈夫じゃないことなんてあらへんやろ(笑) 』
しげは私の心配を笑うと ほら乗るで と私の腕を引っ張りながら、榛名の隣に座った。しげにありがと と言いながら私も車に乗り込み、ドアを閉めた。
しげはやっぱり、優しい。こういう行動がサラッとできてしまう辺り、私は今までどれだけしげの優しさに救われてきただろうか。
しげにもう一度 ありがとう と伝えようと思って顔を上げた私の視界に入ったのは、私達から目を逸らして複雑そうな表情を浮かべる榛名だった。……あの何とも言えない顔を、私はこの何週間かで何度も見ている。不思議なのは、榛名があの顔をするのは、しげ絡みのことが多い。
赤『 おばさん、朝早いのにほんまにありがとうございます 』
考え込みかけている間に、しげが小瀧のお母さんに声をかけるから、私も慌ててしげに続く。
「 ありがとうございます、よろしくお願いします 」
しげは小瀧のお母さんに何回か会ったことらしく、だいぶフレンドリーに挨拶を済ませて。そんなしげとは対照的に、初対面の私は堅い挨拶しかできなかった。小瀧のお母さんはそんな私を見て そんな緊張しやんでもええから と笑い、車をゆっくりと発進させた。
『 それにしても、Aちゃんやっけ？ようやく会えて嬉しいわぁ 』
予想外の言葉に へ？と間抜けな声が出る。会えて嬉しい なんて、初めて言われたよ。
『 いや、望から面白い友達がおるってAちゃんの話をよぉ聞いてて、ずっと会ってみたかったんよ 』
バックミラー越しに目が合った小瀧のお母さんは、とてもきれいな笑顔だった。少しドギマギしながら そうだったんですか と返すのが精一杯だった。
……小瀧がお母さんに 面白い友達がおる なんて私のことを話していたのが、なんだか意外だ。
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め る * - とても面白くて、一気に一日で読んでしまいました笑 もうすぐ1月になってしまいますが、できたら続き見たいです…！ 待ってます、！ (2019年12月24日 22時) (
レス) id: d07093b007 (このIDを非表示/違反報告)
はりぼー(プロフ) - 昨日から読ませていただいており一気に読んでしまいました。ずっとどきどきして私の安定剤で本当にこの作品が大好きです。大変かと思いますが更新お願いします。待ってます。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: c97bf726a8 (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 何時も楽しく愛読させて頂いてます。私は濱田担じゃ無いけどメンバーは全員好きなのでこれからも楽しみにしています。頑張って下さい。 (2019年6月11日 21時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2019年6月5日 19時
