＃８８ ページ3
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赤『 ２人共また話してたんかい 』
しげは太い眉を少し顰めながら、自分の席に置いていた荷物を取りに行く。
紫『 お前らはまた一緒に帰るんかい 』
しげの口調を真似しながらそう言った�霤沈萓犬� バカにしてるやろ としげは睨む。この２人は仲が良すぎて 先生と生徒 っていう関係に見えない。気づいたらしょうもないことで言い合ってるし。
赤『 村瀬、ごめんな、帰ろ 』
「 うん。……じゃあ先生、さよなら 」
赤『 ほんじゃあな�陲舛磧舛� 』
紫『 おー、気をつけて帰れよ 』
手を振って来る先生にしげは手を振り返し、私は軽く会釈をして、一緒に教室を出た。ほとんどの生徒はもう帰っていて校内はやけに静かで、グラウンドから部活動の声がほんの少し聞こえてくるぐらいだった。
赤『 村瀬って、�陲舛磴鵑斑腓┐┐茲� 』
靴箱でシューズからローファーに履き替え、ボロボロのスニーカーを履いたしげの横に並んで歩く。不意にしげがそんなことを言ってくるから、少しだけ驚いた。
「 しげの方が先生と仲良いじゃん。よく言い合いしてるし 」
赤『 まあ、先生やなんて思ってへんからな 』
「 うわ、最低 」
自分でもわかるぐらい露骨に嫌な顔をしてみせると、しげはケラケラと笑った後、ふっとその笑顔を収めて ええなぁ と呟くように小さな声で言った。
その言葉の意味がわからなくて 何が？と思わず聞いてしまう。隣を見上げると、しげは前方を見つめている。
赤『 ……村瀬のこと、自然と下の名前で呼んでるやん 』
「 ……え…？……それがええなぁって言ったの？」
私の確認に、しげは前を見たまま頷いた。……益々意味がわからなくなる。
「 ……もしかして、しげも先生に下の名前で呼ばれたいの？」
足らなさすぎる私の頭としげの言葉を必死に考えて組み合わせ、出た答えをしげにぶつけてみる。
はぁ？という声と共にこちらに向けられたしげの表情は、驚きと呆れが混じっているようだった。……あれ、違ったの？
赤『 村瀬ってほんま………、変なとこ鈍感やな 』
大きくため息をついた後に、しげはそう言いながら首を横に振った。……いや、しげがちゃんと説明してくれないから、私必死に考えたんですけど…？
赤『 １回しか言わんからよぉ聞いとけ 』
私からまた目を逸らしてしまったしげの言葉に うん と頷く。
赤『 …俺も村瀬のこと、下の名前で呼びたいって言うてんねん、あほ 』
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め る * - とても面白くて、一気に一日で読んでしまいました笑 もうすぐ1月になってしまいますが、できたら続き見たいです…！ 待ってます、！ (2019年12月24日 22時) (
レス) id: d07093b007 (このIDを非表示/違反報告)
はりぼー(プロフ) - 昨日から読ませていただいており一気に読んでしまいました。ずっとどきどきして私の安定剤で本当にこの作品が大好きです。大変かと思いますが更新お願いします。待ってます。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: c97bf726a8 (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 何時も楽しく愛読させて頂いてます。私は濱田担じゃ無いけどメンバーは全員好きなのでこれからも楽しみにしています。頑張って下さい。 (2019年6月11日 21時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2019年6月5日 19時
