＃７８ ページ31
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紫『 ほんなら俺も担任として働いてくるか〜 』
ちらほらと教室に入りきらなくなったお客さんが廊下にいて、それを見た�霤沈萓犬狼ぢ佞欧弊爾鮟个靴覆�ら教室に入って行った。きっと、お店を回せるように指示を出しに行ったんだと思う。
見てないようで、周りをきちんと見てる。……そういうところも、やっぱり格好良い。
『 ってか思ってんけどさ 』
先生の後ろ姿を見送っていた私は、榛名の声でハッとした。隣を見ると、榛名はなにやらニヤニヤしながら２人を見ている。
『 もしかして２人共、リップ塗られてるんちゃうん？』
榛名のその言葉に、あからさまにギクッて感じの表情をするしげと小瀧。……あ、図星なんだ。反応を見れば、すぐにわかる。
桃『 同じシフトの女子に悪ふざけで塗られてん！俺は嫌やって言うたのに！』
赤『 お前らほんま、バカにするならそんな見るなって！』
『 バカにしてるわけちゃうやんか！気になっただけやし！……ねえA？』
「 …うん。それになんか、何気に似合ってるし( 笑 ) 」
桃『 ……笑ってもうてるやん 』
廊下に出てきた辺りから２人の雰囲気がいつもと違う気がしたのは、リップを塗ってたからだったんだ。
所謂 甘い顔 ってのをしてる小瀧にリップはまあ多少は似合っているけれど、凛々しい眉毛を持ったしげは、びっくりするぐらいリップが似合わない。
それに多分この感じだと、ご丁寧にグロスまで塗られている。教室を覗くと執事の格好をして働いてるのは可愛くて女子力のある子ばかりで、２人がリップを塗られてしまったのも頷ける。
紫『 おいこら２人共、そろそろ仕事戻ったれ。女子が忙しそうやで 』
教室から出てきた先生はしげと小瀧にそう声をかけると、お店の回し方について軽く指示をして 頑張れよ なんて言いながら自分の唇をトントンと人差し指で叩いた。……あ、先生もリップ塗ってること、気づいてたんだ。
赤『 今の何やねんほんま！』
桃『 この撫で肩馬面！』
紫『 はい２人共減点な〜 』
決して平和ではない言い争いを終えると先生は軽く伸びをして ほな と私達に片手を挙げてどこかへ行ってしまった。
「 先生どこいくんだろうね 」
人が溢れる廊下を歩いて小さくなっていく先生の背中を見、隣の榛名に視線を戻すと、
『 しげ、Aにメイドの格好見られたくないっていうてたけど…私には別にええんかな 』
と、私が見たこともないぐらい悲しげな表情で、そう呟いていた。
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ぽっぴん(プロフ) - かりんさん» そんなことないですよ！ほんとにありがとうございます！ (2019年6月4日 21時) (
レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - ぽっぴんさん» とても人を惹きつける文章をお書きになるので尊敬していますm(_ _)m！ (2019年5月29日 0時) (レス) id: eff140c8c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - かりんさん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - この作品大好きです！これからも楽しみにしています♪ (2019年5月16日 16時) (レス) id: eff140c8c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - はまねさん» コメントありがとうございます！これからもたくさんキュンキュンしていただけるように頑張りますね！ (2019年4月23日 21時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2019年3月17日 23時
