＃７６ ページ29
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「 ……あ 」
目が合わなくて良かったと思っていたのに、�霤沈萓犬量椶呂垢阿法∋笋妨�けられた。
先生の視線に射抜かれて、何も悪いことをしているわけではないのに心臓がバクバクとうるさくて。出た私の声は、心底情けないものだった。
きっとこんなにも動揺しているのは、オレンジジュースに込められた私の気持ちに気づかれたくないから。気づかれることは即ち、先生に対する私の好意も露呈してしまうことになる。それだけは避けなければいけない。
紫『 カルピスとか、そういうの好きそうなイメージやのに 』
その言葉で、なんだか妙に安心した。きっと先生は、深い意味なんて持たずに聞いてきたんだ。ただの会話のきっかけとして、ただそれだけ。
そうとわかったらさっきの心臓の動きは収まって、落ち着いて返事をすることができた。今ならちゃんと、先生と目を合わせることもできる。
「 ……オレンジジュース、美味しいじゃないですか 」
紫『 ああ、まあな 』
時間を空けた割には陳腐な答えだったけれど、これで十分だと思う。先程までまともに頭が働いていなかった私にしては、頑張った方だ。
「 ってか、私に対するカルピスのイメージって何なんですか？」
紫『 …ん〜、なんとなく？』
「 子供っぽいってことですか 」
冗談っぽく、少しムッとしながら返すと ちゃうて と先生は笑った。会話をサラッと流してしまう辺り、先生はやっぱり私より何枚も上手だ。
紫『 ……俺がオレンジジュースあげた時も、美味しそうに飲んでたもんな 』
さり気なく落とされたその爆弾に、今度こそ私は黙り込んでしまって。…そんな私を見て不思議そうな顔をした先生がふっと笑った時、教室に着いた。
……多分、わざとじゃない。先生はきっと、思ったことを言っただけなんだ。だから私も、いつもと同じように返さなきゃ。
先生から目を逸らして そうですね と頷いた私の視界に入ったのは、こちらに笑顔で手を振ってくる榛名だった。
それに手を振り返すと、榛名は満面の笑顔のまま、教室の出入り口に立つ私に近づいてきた。
『 もうA、一緒に回ろうって約束してたやん！どこ行ってたん、探したんやで？』
「 うん、ごめんごめん 」
榛名に謝りながらチラッと横を見上げると、先生はケラケラと笑っていた。……その視線の先を辿ると、メイド服を着た、しげと小瀧がいた。
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ぽっぴん(プロフ) - かりんさん» そんなことないですよ！ほんとにありがとうございます！ (2019年6月4日 21時) (
レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - ぽっぴんさん» とても人を惹きつける文章をお書きになるので尊敬していますm(_ _)m！ (2019年5月29日 0時) (レス) id: eff140c8c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - かりんさん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - この作品大好きです！これからも楽しみにしています♪ (2019年5月16日 16時) (レス) id: eff140c8c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - はまねさん» コメントありがとうございます！これからもたくさんキュンキュンしていただけるように頑張りますね！ (2019年4月23日 21時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2019年3月17日 23時
