＃８ ページ8
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「 ……危なかったぁ〜… 」
赤『 危なかった〜ちゃうねん。いっつもここ通る時はちゃんと左右確認せぇって何回も言うとるやろが 』
しげは首に回していた腕を解くと、そう言いながら軽くチョップをしてきた。
「 いてっ…… 」
赤『 やっぱ村瀬は俺がちゃんと送ったらなあかんな 』
少し恥ずかしそうに目を逸らすしげに そうだね と頷くと、驚いたように見開かれた目がこちらに向けられ、視線が交わった。
「 榛名と小瀧は毎回ああ言ってくれるけど………しげは私のこと、ちゃんといつも送ってくれてる 」
赤『 …… 』
「 ……だから、その、……そのことに関しては、ほんとに感謝してるの。……ありがとう 」
目が合っていたのに ありがとう と伝えた途端、しげはわかりやすく目を逸らしてしまった。
赤『 ………調子狂うやろ 』
「 …なんか、ごめん 」
赤『 俺がお前のこと送りたくて毎日送ってやってんねんから、なんや、…あんまそのぉ………気にすんな 』
「 …………え 」
赤『 ……ほら、もう行くで！俺は行く！お前は来んのやったら置いてく！』
「 …は？！ちょっと待ってよ！」
スタスタと歩き出してしまったしげだけど、その直前にきちんと左右を確認してたこと、キョロキョロしてたからわかってるよ。
…………なんだかんだいっても、ほんとにしげは優しい人だ。少し不器用なだけで。
やっと隣に追いついて横顔を見上げているとこちらを見たしげと目が合い なんやねん とちょっとだけ鬱陶しそう。
「 別に〜〜 」
赤『 なんやねん。……ってかお前、こっち歩けや 』
グイッと腕を引っ張られて、さっきとは逆のしげの隣。………また、車道側を歩いてくれようとしてるんだ。
「 なんでこっち歩かなきゃいけないの 」
少し意地悪してみると、しげは前を向きながらわかりやすく眉を顰めた。
赤『 いっつもここ通る時、お前こっち側歩いとるやろ！いつもと違う方歩かれると、なんやその、……気持ち悪いねん！』
いっつも私がこっち側を歩いてるのは、しげが自然と車道側を歩いてくれるからなのに。
私は不器用に嘘をつくしげに内心ニヤニヤしながら ふぅん、そっか と頷いた。
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あたさん(プロフ) - 初コメです！もうほんとにほんとにキュンキュンしっぱなしです、！この作品めちゃすきです (2019年3月18日 16時) (
レス) id: 3f86506fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - momo1013さん» コメントありがとうございます！とろけないように頑張ってください！（笑）これからもよろしくお願いします！ (2019年3月8日 14時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
momo1013(プロフ) - 更新お疲れ様です！�霤沈萓犬�好きすぎてとろけてしまいそうなです笑これからも応援しています！！ (2019年3月8日 0時) (レス) id: c43fc114f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - 山田さん» コメントありがとうございます！いや〜〜ほんと嬉しいお言葉しかなくて恐縮です…ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月7日 20時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - うう〜〜今一番だいっすきな作品です！�霤沈萓犬�っこよすぎて好き〜、、となりますし、しげちゃんはしげちゃんでしげちゃんーーー！となります（ ; ; ）すごい綺麗で儚くてなんだかもうとてもこのお話が好きです。更新毎回楽しみにしてます、頑張ってください(^○^) (2019年3月7日 12時) (レス) id: 29496046fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2019年2月17日 23時
