＃４０ ページ40
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パッと明るくなった視界。反射的に�霤沈萓犬�ら目を逸らして、音がした方を見る。
そこには、真っ暗な夜空に散らばる星々と月の輝きを掻き消してしまうほどの明るい花火が、咲いていた。
「 ……きれい… 」
そんな陳腐な言葉が追いつかなくなるほど、花火は夜空を彩っていく。
紫『 …きれいやな 』
それは危うく、花火の轟音に消されてしまうほど、小さな小さな声だった。
私の耳に届いた先生の声に反応して隣を見ると、先生は穏やかな表情で花火を見つめていた。
……あまりにもきれいで、かっこ良くて。なんだか恥ずかしくなった私は、慌てて先生から目を逸らして再び花火を見つめた。
�霤沈萓犬函�花火を見ている。そんな特別な状況に、緊張しないわけがなくて。できるだけ隣の存在を意識しないように、花火に夢中になった。
そうだ。この花火を写真に撮って、記憶の中に残しておこう。�霤沈萓犬噺�た、私からしたら特別な花火。……はぐれてしまったしげ達にも、教えてあげよう。あの公園からでも花火見れたよ って。
そう思い、iPhoneを取り出し、花火に向ける。カシャッという無機質な音と共に、シャッターが切られる。
フォルダを確認すると、私が見ていた花火が収められている。それを見て、上がり続けている花火にまた目を向ける。
「 ……写真だと、あんまりきれいに写らないですね 」
写真では、感動が伝えられない。それがどうにも、悔しかった。
紫『 ……ほんなら、この花火しっかり目に焼き付けとけばええやろ 』
「 …… 」
紫『 ……………俺は今、そうしてる真っ最中なんやけど 』
横を見ると、先生の目はずっと花火を見ている。私と見た花火が少しでも先生の記憶に残るのならば、それほど嬉しいことはない。
はい… と小さく返事をして花火を視界に収めようとした時。
私の手中にあったiPhoneが、大きく震えた。突然のことにiPhoneを落としそうになりながら、画面を見る。
『しげ』と表示されたその画面を見て、ドキリとする。……しげ、まだ私のこと探してくれてるのかな……。
「 ……あ 」
思わず出た私の声に反応したのか、先生がこちらを見たのを、気配で感じた。
電話に出ようとした私のiPhoneに、手が伸びてくる。取り上げたのは、先生しかいなくて。
驚きと共に横を見ると、先生はあろうことか、電話を切ってしまった。
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あたさん(プロフ) - 初コメです！もうほんとにほんとにキュンキュンしっぱなしです、！この作品めちゃすきです (2019年3月18日 16時) (
レス) id: 3f86506fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - momo1013さん» コメントありがとうございます！とろけないように頑張ってください！（笑）これからもよろしくお願いします！ (2019年3月8日 14時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
momo1013(プロフ) - 更新お疲れ様です！�霤沈萓犬�好きすぎてとろけてしまいそうなです笑これからも応援しています！！ (2019年3月8日 0時) (レス) id: c43fc114f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - 山田さん» コメントありがとうございます！いや〜〜ほんと嬉しいお言葉しかなくて恐縮です…ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月7日 20時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - うう〜〜今一番だいっすきな作品です！�霤沈萓犬�っこよすぎて好き〜、、となりますし、しげちゃんはしげちゃんでしげちゃんーーー！となります（ ; ; ）すごい綺麗で儚くてなんだかもうとてもこのお話が好きです。更新毎回楽しみにしてます、頑張ってください(^○^) (2019年3月7日 12時) (レス) id: 29496046fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2019年2月17日 23時
