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やっぱ席替えした方がええんかなあ と悩んだ素振りを見せた後 考えとくわ！と笑い、先生は教科書を開いた。
だけど、ここは渡り廊下。今日は風がやけに強い日で、先生がどんなに教科書を捲っても風のせいでバサバサなっていくだけ。
紫『 ちょお、鬱陶しいな 』
笑いながら、先生は邪魔そうに髪を掻き上げた。……そんな姿にすら、胸がキュンと音を立ててしまうんだ。
紫『 ちょっとここじゃあれやから、社会科準備室行ってもええ？』
やがて先生は顔を上げ、そう聞いてきた。腕時計を見て 休憩時間終わるまで時間あるし と付け足す。
「 あ、全然大丈夫です…！」
紫『 ん、ごめんな 』
「 風には勝てませんもんね、仕方ないです 」
渡り廊下を渡って少し歩けば、社会科準備室。先生がドアを開けると、他の先生は職員室にいるのか、中には誰もいなかった。
……よくよく考えれば、職員室だって良いはずなのに。先生に続いて中に入り、後ろ手にドアを閉めながらそう思った。
私的には先生と２人っきりになれて嬉しいけど………先生は、どうなんだろう。
でもまあきっと、先生はそんな深いことなんて考えてないんだろうな。近かったから。多分、それだけの理由で私をここに連れてきたんだろう。
紫『 ああ、あったあった 』
探していた箇所を見つけたらしい先生は、教科書を指差しながらそれを私に見せた。
私が聞き取れなかったところを写させてもらい ありがとうございます と頭を下げる。
紫『 戦前のとこは絶対テストに出すから覚えとけや〜 』
教科書を閉じる先生の言葉に わかりました と頷く。
「 じゃあ、ありがとうございました。失礼します 」
わからなかったところを聞きに来たんだ。それがわかったなら、私がこれ以上ここにいる意味はない。ここにいる方が不自然だろう。
そう考え、名残惜しいながらも頭を下げて出ようとすると A と呼び止められる。
振り向くと、机に腰かけた先生と目が合う。
紫『 どうや？もう学校は慣れたか？』
先生は時々、こうして私のことを気にかけてくれるんだ。
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あたさん(プロフ) - 初コメです！もうほんとにほんとにキュンキュンしっぱなしです、！この作品めちゃすきです (2019年3月18日 16時) (
レス) id: 3f86506fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - momo1013さん» コメントありがとうございます！とろけないように頑張ってください！（笑）これからもよろしくお願いします！ (2019年3月8日 14時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
momo1013(プロフ) - 更新お疲れ様です！�霤沈萓犬�好きすぎてとろけてしまいそうなです笑これからも応援しています！！ (2019年3月8日 0時) (レス) id: c43fc114f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - 山田さん» コメントありがとうございます！いや〜〜ほんと嬉しいお言葉しかなくて恐縮です…ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月7日 20時) (レス) id: 1fa1f8a122 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - うう〜〜今一番だいっすきな作品です！�霤沈萓犬�っこよすぎて好き〜、、となりますし、しげちゃんはしげちゃんでしげちゃんーーー！となります（ ; ; ）すごい綺麗で儚くてなんだかもうとてもこのお話が好きです。更新毎回楽しみにしてます、頑張ってください(^○^) (2019年3月7日 12時) (レス) id: 29496046fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2019年2月17日 23時
