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#156 ページ9

青『 ………なんで… 』



流星は駅に向かう間も、電車を待つ間も、電車に揺られている間も、ずっと手を握ってくれていた。


その行動がさっきの言葉と重なって、なんだか擽ったかったりして。





道中や電車内にいる女の子達からの視線は相変わらず怖かったけれど、隣に流星がいて、手を握ってくれていたからか、さっきよりは全然大丈夫だった。



流星は昨日の朝のことなんて聞いてくる気配もなくて、ずっと普通に話してくれた。


そのことに、ちょっとだけほっとしたりして。





望がどう説明したのかはわからないけれど ちゃんと説明してくれただろう って、今は望のことを信じることしかできない。





そんな気持ちのまま改札を抜けた時、流星は遠くの方を見たまま呟き、立ち止まった。繋がれた手に引っ張られて、私も足を止める。



「 ……どうしたの……?」


流星の横顔を見上げても、流星からの返事はない。


気になって視線の先を辿ると、他校の制服を着た女子が、腕を組んで立っていた。






化粧は丁寧にされていて、明るめの茶色に染められたセミロングの髪の毛には、緩くパーマが当てられていた。


整った顔立ちのこの人を、私は見たことがない。……だけど、流星は知ってるみたい。





流星が遊んだ子なのかな……って思うと、なぜか胸がちくっとする。



私がお願いしてから、流星はほんとに女の子と遊ばなくなっていた。もちろん、シェアハウスに連れ込むなんてこともしていない。……それ、結構嬉しかったんだけどな。








『 久しぶりやね、流星 』


流星を見つけたその子は、軽く微笑んだまま、私達の方へ近づいてきた。………優しい花のような香りが、風によって運ばれてきた。

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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時

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