#153 ページ6
ただでさえ近いのに、更に距離を詰める崇裕くんの優しい表情。
キス、されちゃうのかな……なんて考えた時に思い出したのは、
青『 始めては大事にした方がええで 』
っていう、流星の言葉。押し倒された時に、言われたんだっけ。
「 ………ちょっ、……待って、崇裕くん…!」
その言葉に従っちゃってる私は、ほんとになんなんだろう。崇裕くんにキスされるって、確定したわけじゃないのに。
崇裕くんの肩を押すと、不思議そうな顔をしながらも離れてくれた。
「 ……私、キス、……したことない………あ、あの、崇裕くんがキスするつもりじゃなかったら謝るんだけど……!」
1人慌ててる私を見て、崇裕くんは途端に、けらけらと笑い始めた。
紫『 あ〜、ほんっまに、可愛ええなあ 』
糸目の端に、笑いすぎて溢れた涙を拭いながら、崇裕くんはそう言った。
………無理無理、破壊力がすごすぎて心臓が痛いよ……。
そんな優しい表情で 可愛い なんて言われたら、普通にどきっとしてしまう。
紫『 ごめんごめん、告白した流れでできるんちゃうかなって思ったんやけど 』
崇裕くんは私の頭をぽんぽんと撫でた後、その手を頭に置いたまま口を開く。
紫『 なら、ちゃんと初めては取っといて?……もしAちゃんと付き合えるようになったら、俺がAちゃんの初めてもらいたい 』
私の唇を角張った指で撫でてくる崇裕くんに、その大人な仕草に、緊張して心臓が口から飛び出そう。
「 ……わかった… 」
まだ、崇裕くんの気持ちに応えられるかどうかなんて、わからないのに。
吸い込まれるように、私は崇裕くんの言葉に頷いていた。
紫『 おっしゃ!……なら、入ろっか 』
「 うん 」
私の腕を引く崇裕くんと共に ただいま〜 と言いながらシェアハウスに入った。
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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時