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#191 ページ44

side:緑









緑『 A!』



走って公園に来たら、あの木の前のベンチに、Aが座ってた。



振り返ったAと目が合う。……俺がおることに驚いたように見開かれた目は、少し潤んどるような気がして。






緑『 A?……どうしたん?』



俺はとりあえずAの隣に座って、彼女の顔を覗き込んでみた。



Aは少し間を空けたあと、……優しく、笑ってみせた。



その笑顔はいつもの笑顔に見えるのに、少しだけ寂しそうに見えるのは、気のせいやろうか。







「 ……ごめんごめん、考え事してたらもうこんな時間だった!」


緑『 …… 』


「 ………神ちゃん、怒ってる?」




窺うように聞いてくるAは、普段通り接してるつもりなんやろうけど…………、俺からしたら、なんか違う。



やっぱり目は少し潤んどるし、無理して笑っとる感じが否めん。







緑『 …… 』


「 ……………………神ちゃん…?」




俺がほんまになんにもしゃべらへんから心配したんか、Aは距離を詰めてきた。…………そんなAを、気づけば俺は、抱きしめてた。







「 ちょっ、…神ちゃん……?」


戸惑ったように声を上げるAにはお構いなしで、抱きしめる腕に力を込める。


こうやって抱きしめるのは、2回目やと思う。俺の過去を聞いてくれた時も、Aのことを抱きしめた。





抱きしめれば、Aの小ささがよくわかる。普段なら 可愛い って思うかもしらんけど、今の俺にとっては、この小ささがただ心配やった。


こうして抱きしめとかんと、Aがどっかに行ってまうような気がした。……それぐらい、今のAはなんか弱々しかった。








緑『 ………A 』


「 …… 」


緑『 …今回だけは怒らへんから、帰り遅くなった理由、ちゃんと聞かせて 』

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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時

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