#183 ページ36
「 ……淳太くん!」
教室のドアのところから名前を呼んできたのは、淳太くんだった。
淳太くんは やっほ って片手を上げると、私のところまで来て、日誌を覗き込んできた。
黄『 なに?日誌書いてへんかったから居残りで書いてたん?』
少し笑いながら聞いてくるのが腹立つけど そんなとこ と頷き、シャーペンを仕舞っていく。
「 でも、今終わったとこだから!」
黄『 放課後までに書いとけや 笑 』
私にご最もな意見を言って黙らせた淳太くんは、机に腰かけてこちらを見下ろしてくる。
「 淳太くんは?なんで残ってたの?」
筆箱をリュックに収めながら聞くと ああ〜… って淳太くんは笑う。
黄『 ほんまにたまたまやねんけど……俺も今日、日直やって 』
「 え、そうなの?」
黄『 うん。ほんで、担任に色々手伝わされててん 』
ほんまにめんどかった って笑う淳太くんを見て、私も笑ってしまいそうになる。
そっか……淳太くんは なかま で、私は ななせ だから偶然でもこういうこと起きちゃうんだ……
「 お疲れ様だね 」
黄『 Aもお疲れ様やろ 』
淳太くんはそう言うと、私の頭をぽんっと撫でて立ち上がった。……淳太くんって、ばかにしてくるのに時々こういう優しさ見せてくるからモテるんだろうな…
黄『 それ、担任に出しに行くんやろ?』
「 うん。書いたら職員室まで届けろって言われた 」
黄『 ほんなら行こうや。ついでに、一緒に帰ろ 』
「 あ、うん!」
私はリュックを背負い、日誌のファイルを持って淳太くんと共に教室を出た。
1912人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時