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緑『 ほれA、これ飲み 』
お風呂から上がってソファーに座り、タオルで髪を拭いていた私に神ちゃんが差し出してきたのは、スープが入ったカップ。
「 …え、ありがと…!」
まさかこんなものをもらえると思ってなくて、びっくりしながら受け取る。
中を見ると、白菜やベーコンが入ったコンソメスープで。
湯気を上げるスープに、思わず 美味しそう…… と呟いてしまう。
緑『 んは、あったかい内に飲み 』
笑いながら私の隣に座った神ちゃんの言葉に頷き、カップに口をつけてスープを飲む。
「 ……………美味しい…… 」
白菜もベーコンも歯ごたえが良くて、醤油やコンソメの味がきいてほんとに美味しい。
それになにより、スープの温かさに、私のためにスープを作ってくれた神ちゃんの気遣いに、身体も心も、ぽかぽかと温まる。
緑『 お、ほんまに?』
「 うん……!ほんとに美味しい…!神ちゃん、ありがと!」
緑『 ええよ、俺が作りたくて作ったんやから 』
神ちゃんの優しさは、押し付けがましくなくて、いつも心地良い。
甘えっぱなしはだめだってわかっているのに、ついついその優しさに甘えてしまう。
「 ………みんな、部屋に戻っちゃった?」
緑『 うん。……俺も晩ごはん作るの一段落付いたからちょっと休憩 』
そう言って くはは っと笑った神ちゃんに そっか って頷くと、肩に掛けていたタオルが取られた。
なんだろう と思っていると、神ちゃんはそのタオルで私の髪を拭き始めた。
「 ……神ちゃん?どうしたの?」
戸惑う私をよそに いや、そんなんうそやわ って神ちゃんは呟く。
「 ………え…?」
緑『 ……………………………ほんまは、Aが心配やねん 』
私の髪を拭き続けながら、神ちゃんはぽつりと、そう零した。
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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時