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「 はあ…… 」
紫『 でっかいため息やなあ 』
突然聞こえてきた声にびっくりしながら隣を見上げる。
崇裕くんは私と目が合うと そんなにびっくりせんでも ってその目を細める。
「 …ごめん、考え事してた 」
紫『 駅のホームで女子高生がため息ついてるのは心配やなあ 』
放課後になった今でも、今朝のことが頭の中に残っている。……望は結局、どうしたんだろう。
紫『 今朝のこと?』
「 うん、まあそんなとこ…… 」
頷いて俯くと、崇裕くんはしばらく黙った後 雨降りそうやなあ って唐突に呟いた。
え?って声を出しながら顔を上げると、崇裕くんは空を見上げて少し困ったように眉を下げてた。
「 ……詳しく、聞かないんだね 」
明らかに話を逸らした崇裕くんに聞くと、なんとも言えない笑顔をこちらに向けてきた。
紫『 Aちゃん、あんま話したくなさそうやからさ。……ほんなら無理に聞いても、意味ないやん?』
「 崇裕くん…… 」
崇裕くんはほんとに、優しすぎる。…私は同じぐらいの優しさを、崇裕くんに返せてるのかな…。
「 ………確かに降りそうだね。…シェアハウスに着くまでは持てば良いんだけど… 」
崇裕くんの優しさに甘えよう と思って、私も一緒に空を見上げる。
そんな私を見て微笑んだ崇裕くんは、そのごつごつとした手で私の頭を撫でた。
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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時