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#165 ページ18

「 ……崇裕くん…!」




崇裕くんはシェアハウスから少し離れたところを歩いていて、すぐに見つかった。紫の傘をさした人が、名前を呼ぶと立ち止まる。





振り返った傘の下には、やっぱり崇裕くんがいて。良かった…… と安堵の息を吐いてしまう。



目が合うと、崇裕くんは驚いたように目を見開いて、すぐにこちらに駆け寄ってきた。






紫『 ……………びしょ濡れやん!…ほんま、なにしてんねん…!』




崇裕くんに言われて気づいた。こんな大雨の中、傘もささずに走ってたら、そりゃこんなに濡れちゃうよね……



崇裕くんが私の方に傘をさしてくれて、その優しさに、なんだか泣きたくなる。






「 ………崇裕くんのこと、傷つけたままは嫌だからっ………、探さなきゃって…… 」


紫『 …………探してくれるんなら、傘ぐらいさしてこいや 』


「 ………はは、そうだね…ごめんね…… 」




雨で濡れた髪が頬に張り付いてきて、それが邪魔で耳にかける。



顔を上げると、眉を下げて困ったような顔をしてる崇裕くんと目が合った。






紫『 ……ごめんな、ダサいとこ見せてもうて 』


「 …崇裕くんは悪くない……!…悪いのは全部、私だから……… 」




首をぶんぶん横に振ると、崇裕くんはため息を吐いた。……そして、崇裕くんの腕が伸びてきたかと思うと、その腕に、私は抱きしめられていた。



背中から回された男らしい腕と、肩に置かれたごつごつとした手と、近くで感じる崇裕くんの香り。……その全てに、どきどきが止まらなくなる。






「 ………………崇裕くん…!こんなことしたら、崇裕くんが濡れちゃうっ… 」


紫『 そんなもんええから 』





崇裕くんの胸を押してみるけれど、びくともしない。その上、少し大きな声で ええから なんて言われると、大人しくするしかなくなってしまうんだ。

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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時

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