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私達の間に、重苦しい雰囲気が流れる。
崇裕くんを傷つけるぐらいだったら、流星のキスを拒めば良かった。……それぐらい、できたはずなのに。
紫『 ………………流星に言うとく 』
長い沈黙を静かに破ったのは、崇裕くんだった。固められた拳は少し震えていて、見てられない。
紫『 ……俺はAちゃんが好き。流星なんかに絶対渡さんからな 』
青『 …なら俺も陲舛磴鵑妨世Δ箸 』
流星は立ち上がって、崇裕くんと真正面から向かい合った。
2人の間に見えない火花が散っているような気がして、見ているこっちが不安になる。
青『 陲舛磴鵑防蕕韻悗鵑阿蕕ぁ俺もAが好き。Aのことは誰にも譲らんからな 』
紫『 …………………………………………勝手にせえ 』
吐き出すように言った崇裕くんは、傘立てにあった傘を持ち、玄関のドアを開けて出ていった。
開いたドアから見えた外は、結構な雨が降っていた。……だけどすぐにドアは閉まって、見えなくなる。
「 ………………崇裕くん…!」
追いかけなきゃ。………咄嗟にそう思った私は立ち上がって、ドアノブに手をかけた。
そんな私の腕を掴んできたのは、……… 待って って低い声で言ってきたのは、流星しかいないわけで。
「 ………流星 」
青『 ………………行かんといて。…………………陲舛磴鵑里箸海蹐砲覆鵑、行くな 』
「 ……………お願い流星、今は崇裕くんのところに行かせて 」
青『 …… 』
「 ……………流星!」
少し大きな声で名前を呼ぶと、流星は肩をびくっと震わせた。
私の腕を掴む手に、きゅっと力を入れた流星。……心苦しいけど、今行くべきは、崇裕くんのところだ。
「 ………崇裕くんを傷つけたままは嫌なの…!だからお願い流星、今は崇裕くんのところに行かせて 」
目を合わせてお願いすると、………………流星は諦めたように、腕を掴んでいた手を離してくれた。
「 …………………ごめん 」
流星に一言謝って外に飛び出すと、雨はひどくなっていて。
崇裕くんを探すために駆け出すと、一瞬で身体は濡れてしまった。
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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時