#158 ページ11
「 ……………あのっ 」
青『 こいつは関係ないやろ 』
リリさんという彼女に言い返そうとした私をわかっていたかのように、流星は私の言葉を遮るみたいに私の前に出た。
流星の大きな背中が、握られた手が、私を守ろうとしてくれているみたいでなんだか安心できる。
青『 付き合ってないと手ぇ繋いだらあかんの?……俺がこいつを守るためにやってること、リリさんに否定される筋合いない 』
「 ………流星………… 」
流星らしからぬ言葉に、胸がじんと熱くなって、泣きそうになる。
流星なりに私のことを守ろうとしてくれてるのかなって、…………だったら私も、流星のこと、守らなきゃって。
私は流星の手を一度ぎゅっと握った後、頑張って彼の手から離れた。そして、流星の前に出る。
青『 おい、なにしてんねん 』
お願い流星、今度は私に、流星のことを守らせて。
「 流星に謝ってください 」
私の言葉に は?と首を傾げた彼女は、ばかにするような笑顔を浮かべている。
「 私、流星が女遊びするやつだって知った時、流星のこと信じられなくなったんです 」
『 だから?』
「 それに…………駅のホームから流星が手を振ってくれたのに、信じられなくて、無視しちゃって、手を振り返せなかったんです 」
私の後ろで A…… と私の名前を呼ぶ流星の小さな声が聞こえる。
彼女には私の話の意味なんてわかるわけもなく なに言うてんの?って私をばかにしてるだけ。
「 だけど流星は、……私がやめてほしいって言ったら、ほんとに、女遊びをやめてくれたんです…!」
それがどれだけ嬉しかったか、流星にはわかるかな。
言えば言うほど、しゃべればしゃべるほど、言葉を紡ごうとすればするほど、……流星を守りたいって気持ちが空回りしそうになって、彼女にどんな言葉を使ってなにを伝えれば良いのかがわからなくなる。
そんな自分が悔しくて、涙が出そうになる。……必死に堪えれば声が震えちゃって、自分で自分が情けない。
「 …流星を信じられなくなったことっ………ホームで手を振り返せなかったこと……私も謝ります…!だからあなたも、流星を傷つけて苦しめ続けたこと、ちゃんと謝ってくださいっ……!」
最後の方は、泣いてしまったせいでなにを言ったかわからなかったかもしれない。
でも、ちゃんと届いてると良いな。
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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時