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「 …おはよ、神ちゃん 」
緑『 おお!おはようさん!』
神ちゃんのくしゃっとした笑顔は、いつ見ても安心する。
緑『 風邪、もう大丈夫?』
そう聞いてくる神ちゃんに、手を洗いながら頷く。
今朝起きた時には、昨日のような怠さはもうなくなっていた。
声も少しはマシになっているし、身体も熱くないから熱もないと思う。治ったってことで良いよね。
「 神ちゃんが作ってくれたお粥、ほんとに美味しかったよ!」
神ちゃんの方に向き直って言うと 良かった ってまた笑顔を見せてくれる。
緑『 お粥、全部食べたみたいやしな。まあ、治ったみたいで良かった 』
「 みんなが看病してくれたからだね〜 」
緑『 でも、無理したらあかんからな 』
「 うん、ありがと 」
頷くと、神ちゃんは私の頭をぽんっと撫でて 朝ごはん作ろっか!って言ってきた。
-
「 望、起きてる?」
神ちゃんに頼まれて、いつものようにみんなを起こしに行く。
ドアを開けて中を覗くと、望はやっぱり、まだ起きてないみたい。
「 望、起きて 」
桃『 ん〜…… 』
まだ半開きの目で私を捉えた望は、ふにゃんとした笑顔で笑った。……その無防備な笑顔に少しどきっとしてしまったのは、気のせいだろうか。
桃『 Aさんおはよぉ…… 』
「 うん、おはよ 」
桃『 ちょい、こっち 』
「 ん?」
ベッドに身体を起こした望は、私を手招きしてきた。
首を傾げながら望に近づくと、……途端に、望の長い腕に包まれてしまった。
「 望……!?」
桃『 そんな大きい声出したらみんな起きてまうで〜 』
「 いや、望が急にこんなことするからじゃん…!」
私を抱きしめたまま、望は寝起きのふにゃふにゃとした声でしゃべる。…それなのに、私を抱きしめる腕の力は結構強くて、抜け出そうにも抜け出せない。
望に急に抱きしめられたことに、望の突然の行動に、心臓がどきどきとうるさい。
「 望…… 」
桃『 ………………な〜んか、急にAさんのこと抱きしめたくなってん 』
ごめんな って小さな声を私の耳元で響かせた望は、私を更にぎゅうっと抱きしめてくる。
その寂しそうな声を聞いてしまったら 離して なんて言えなくなってしまう。
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ぽっぴん(プロフ) - ポチャ桐子さん» お優しい言葉をかけていただけるだけで救いになります( ; ; )本当にありがとうございます…! (2018年7月11日 19時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ポチャ桐子(プロフ) - 大変でしたね、こんな言葉だけじゃ何の助けにもならないけど頑張って下さいね、ずっと応援しています。 (2018年7月11日 8時) (レス) id: bb8d77dd99 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ですよね!私も隅に行きます笑 (2018年6月9日 23時) (レス) id: fcaac9151c (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私、今大学生なんですけど、高校の頃、ぽっぴんさんと同じこと思ってました。 (2018年6月8日 22時) (レス) id: 61a68463b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ほんとですかありがとうございます!( 笑 ) (2018年6月8日 22時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年5月18日 19時