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「 うまっ!」
橙『 お、ほんまに!?』
向かい側に座る照史くんに向かって、頻りに首を縦に振る。
照史くんは言った通り、うどんを作ってくれた。それがほんとに美味しすぎて、寝起きなのに食べる手が止まらない。
照史くんがうどんが大好きだっていうのは知ってたけど、まさか作るのも上手とは。
「 こんなに美味しいうどん食べたの初めてだ…… 」
橙『 んな、大袈裟やろ 笑 』
「 いや、ほんとに!」
橙『 そう?なら良かったけど 』
照史くんとしゃべって笑いながら、一緒にうどんを食べた。……美味しすぎてまた全部食べきってしまった。
照史くんが持ってきてくれた薬を飲んでる間に、照史くんは食器洗いまでしてくれて。
私がお粥を食べている間に照史くんが掃除をしたからか、リビングがきれいになってる。
満腹感にお腹を摩りながらソファーに腰を下ろすと、食器洗いを終えた照史くんが隣に座った。
橙『 寝んで大丈夫なん?』
「 うん、…なんか休んだからちょっと身体が楽になってきた 」
橙『 でも無理したらあかんからな 』
「 うん、ありがと 」
じゃあなんかテレビでも観るか〜 って照史くんはリモコンに手を伸ばしてテレビを点けた。
適当にチャンネルを合わせていってみるけど、お昼時はニュースや情報番組しかやってない。
橙『 興味ない番組しかやってへんなあ 』
苦笑いした照史くんはしばらく考え込んだ後、なにかを思いついたのか、私の方にぱっと顔を向けてきた。
橙『 ゲームしよか!』
「 ゲーム?」
橙『 そう、神ちゃんのやけど別に使ってもええって言われとるからやってまお!』
照史くんはそう言うとソファーから立ち上がり、テレビの前に座ってゲームの準備を始めた。
神ちゃんがゲーマーだっていうのは崇裕くんかからちらっと聞いてはいたけど、ほんとだったんだ……
そんなことを考えていると、準備を終えた照史くんが再び私の隣に座ってゲームのコントローラーを渡してきた。
「 あ、ありがと 」
橙『 しんどくなったらすぐに言うんやで 』
「 うん 」
頷くと照史くんが操作したリモコンによってゲームの画面がテレビに映し出された。
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ひなこ - 初めまして!とても面白いです!シゲが出てくる度にドキドキキュンキュンしてます! (2021年8月2日 14時) (レス) id: c6b0eb0aa4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - Yukoさん» コメントありがとうございます〜〜!崇裕くんのことたくさん出しちゃいました!( 笑 ) もうお言葉が嬉しいものばかりでほんとに恐縮です…ありがとうございます…!これからもよろしくお願いします! (2018年5月10日 0時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
Yuko(プロフ) - はじめまして。紫担の裕子です。濱ちゃんが登場してきて、ドキドキしながら読んでいます。更新が待ち遠しくて、たまりません。何度も読み返してキュンキュンしています。応援してます。頑張ってください!乱文失礼しました。 (2018年5月6日 16時) (レス) id: 326d509d03 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - 紫春さん» コメントありがとうございます!え!!担当全く同じですよ!私もにのしげ担!!お仲間ですね!すごい!!!なかなか出会わないので貴重です…!これかもよろしくお願いいたします! (2018年4月30日 0時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
紫春 - いつも更新楽しみにしてます!!!この話が大好きで、毎日更新待ってます!作者さんはちなみにニノと重岡担ですか?私は二人が担当なので同じだとしたらものすごく嬉しいです!これからも楽しみにしています!! (2018年4月29日 6時) (レス) id: 8db4ba7a0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年4月20日 20時