アン・コワン・アンソレイエ【 虹 】３

＃１１１ ページ13

橙『 あちゃー、やっぱ高いな 』



【37.9】と表示された体温計を隣から覗き込んできた照史くん。


体温計を私の手から取って手早く片付けた照史くんは 今日は学校休もっか って言ってきた。




「 …でも…… 」


一応ちゃんと通ってはいるけど、欠席をつけるのはやっぱり怖い。成績に響くから。




私がよっぽど不安そうな顔をしていたのか、照史くんは笑いながら私の頭にぽんっと手を置いてきた。




橙『 ほんなら俺も休んだるわ 』


「 ……へ…？」


橙『 一緒にサボったろうぜ 』




３年である照史くんに学校を休ませるのは、申し訳なさすぎる。


だけど、頭に置かれた照史くんの柔らかな手と にひひって笑ってるいたずらっ子みたいな笑顔を見たら、なんだか安心できて。





「 ………良いの…？」


橙『 １日ぐらい休んだって大丈夫やろ。……それに、風邪引いてるのに家で１人じゃなんにもできひんやろ 』



照史くんは優しい。



私が申し訳なくてすぐに頷けないのがわかってるから、それ以外の余地を私に残してくれる。


そんな優しさに触れてしまったら、熱のせいか、なんだか甘えたくなるもの。





橙『 おっしゃ、なら神ちゃんに頼んで食べやすいもんでも作ってもらってくるわ。ゆっくり寝とき 』


「 うん、ありがと 」



照史くんは体温計を持ってまた部屋を出ていった。



寝転がると、また怠さが身体を襲ってくる。風邪を引くなんて、参っちゃったなあ……。






赤『 A〜？』


声が聞こえて顔を上げると、お盆を持った大ちゃんが部屋に入ってきた。






「 …大ちゃん…… 」


赤『 神ちゃんが作ってくれたお粥持ってきたで〜 』




大ちゃんはベッドサイドのチェストにお盆を置くと、近くにあった丸椅子を引っ張ってきてそこに腰を下ろした。





赤『 起きれる？』


「 ……ん… 」



丸椅子から立ち上がった大ちゃんに手伝ってもらい、なんとか身体を起こす。


立て掛けてくれた枕に身体を預けると、丸椅子に座り直した大ちゃんと目が合う。









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１日遅れましたが、ジャニーズWESTのみなさん、デビュー４周年おめでとうございます！


初めて祝ったのは、デビュー１周年の時だったなあってなんだか思い出しました ( 笑 )


これからも７人には全力で輝いてほしいし、そのために応援していきたいです！


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