アン・コワン・アンソレイエ【 虹 】２

＃９２ ページ43

青『 ……A？』



眠気と闘っていた私は、聞こえてきたその声でソファーに倒していた身体を慌てて起こした。





「 ……流星、…おかえり 」


青『 ただいま。………え、なに、俺が帰ってくるの、待ってたん？』



流星の言葉に、小さく首を縦に振る。




「 ……帰ってくるの遅すぎだよ… 」


壁にかけていた時計で時間を確認すると、もう０時を過ぎていた。



大ちゃんと神ちゃんと望は、もう自分の部屋に戻っている。


３人に心配されたけど 私は流星の帰りを待つ と言い張ってリビングにい続けた。





流星は微かにため息をつくと、私の隣にどすっと腰を下ろした。肩がぶつかるぐらい近い距離に、なぜかどきどきする。





「 ……鼻痛い… 」


流星から香ってくるのは、強すぎるほどの香水の匂い。…きっと、駅で一緒にいたあの子のものだろう。


あまりの強さでツンとして鼻を摘むと、流星は ごめんごめん と謝りながらブレザーを脱いだ。……まあ、それでも未だに香りが漂ってるんだけど。






「 ………駅で一緒にいたのは、…彼女さん？」


なんだか流星の顔を見ていられなくて、俯きながらそう聞く。


流星は私の問いを、なぜか鼻で笑った。




青『 �陲舛磴鹵�と一緒におったんやから、大体は聞いたやろ 』


「 …ほんとに、ただの遊び相手……？」


青『 うん』




なんで流星は、こんなにあっけらかんとした感じで頷けるんだ。まるでそれが当たり前だと言ってるみたいに。





「 …遊ぶっていっても、あれでしょ？一緒にお買い物したりとか、映画観に行ったりとか、そういう……遊び相手でしょ……？」


女の子と遊びまくる流星の姿が、どうしても信じきれなくて。


縋るように聞いた私の期待を、流星は鼻で笑い飛ばした。







青『 ……Aも高校生なんやから、どういう遊びかなんてほんまはわかってるやろ？』




……その言葉の途端、私は強い力で肩を押された。



気づけば視界には、流星の整った顔が広がっていて、その後ろには真っ白な天井が見える。



流星のせいで電気が隠れて、彼の顔がよく見えない。……だけど、笑っているのだけはわかった。









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ちょっと更新ペース早すぎてもう移行しなきゃいけなさそうですね ( 笑 )


明日から学校なので、更新ペースは落ちると思います！



でも、１日に１回は更新できるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします！


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