アン・コワン・アンソレイエ【 虹 】

＃９ ページ9

黄『 ただいま 』


「 お邪魔します…… 」



靴を脱いだ淳太くんが、私の方を見て呆れたように笑う。





黄『 お邪魔します、やないやろ。今日からここはAん家なんやから 』


「 ………ただいま 」


黄『 ん、おかえり 』



１人暮しじゃなくて良かったって、少し思う。


こういう温もりは、シェアハウスだからこそあるんだと思う。





『 淳太くん？帰ってきたん？』


『 淳太？』



２つの声に顔を上げると、ドアから２人の顔が覗いていた。



慌てて頭を下げてみたけど 誰？って顔してる。当たり前か。





黄『 この子は、Aな。今日からここに住む新しい子。…言うてあったやろ？』


２人の疑問を感じ取ったように、淳太くんが私の肩に手を置く。





「 七瀬Aです、よろしくお願いします…！」


『 あー！君が新しい子か！』


『 女の子来てくれると思ってへんかったわあ 』




２人はわいわい言いながらこちらにやって来て私の前に立った。


……え、この２人も同じ制服着てる。しかも校章の色が淳太くんと一緒ってことは、３年？





黄『 いや、次は２人が自己紹介したりや 』


淳太くんに言われ、慌てたように口を開いたのは、オールバックの少しぽっちゃりした男の子。





『 俺は、桐山照史やで！照史でもなんでも、好きなように呼んでな 』


「照史、くん…… 」




照史くんがにこっと笑うと 次は俺の番やな って隣の男の子が口を開く。




『 えーっと、�霤朕鰺気福�よろしゅうやで〜 』


「 あ、じゃあ、………崇裕くん？」


黄『 おおお！�陲舛磴鵑里海箸修Δ笋辰童討鵑任�れんの、ここではAが初めてやで！』


「 え、崇裕くんじゃないの…！？」



淳太くん、照史くん、って来たから、崇裕くんだとてっきり思ってたのに……


戸惑ってると、へらへらと笑いながら崇裕くんが教えてくれた。





紫『 俺、みんなから�陲舛磴鵑辰童討个譴箸襪�らさあ 』


「 あ、なら私も、�陲舛磴鵑辰童討屐帖�」



私だけ違う呼び方をするのもどうかと思ってそう言ったんだど、


紫『 ええ！？だめやって！崇裕くんでええから！な？』


ってなぜか慌ててる崇裕くんに言われる。

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