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顔を上げると、優しく細められた崇裕くんの目と目が合う。
紫『 Aちゃんは自分がしげに嫌われてるって思ってるかもしらんけど、案外そうでもないで?』
「 …… 」
紫『 そりゃ確かに、Aちゃんに対するしげの態度は冷たいけど、……あれは嫌ってるからちゃうねん 』
「 それ、淳太くんもさっき言ってた 」
紫『 多分、Aちゃん以外のみんなはわかっとると思うで?』
崇裕くんのにやにやとした笑顔には、なんだか見覚えがある。
「 ……しげくんの過去のこととは、関係ないの?」
私の問いに 難しい質問やなあ と崇裕くんは困ったように笑う。
紫『 関係ないとは言い切れんけど……、しげはわかってると思う、過去とAちゃんは別やって 』
「 ……そっか… 」
紫『 しげがAちゃんに冷たいほんまの理由が知りたいんやったら、ちゃんとあいつのこと見たってな 』
崇裕くんの言葉に、私は曖昧に頷くことしかできなかった。
紫『 しげのところにはもう行った?』
「 ううん、今から行く 」
紫『 ん、頑張ってな 』
「 ……ありがとね、崇裕くん 」
崇裕くんはまた笑うと、私の頭をぐしゃぐしゃとして部屋に戻っていった。
「 ……ふぅ… 」
しげくんの部屋のドアの前に立った私は、深く息を吐いた。
短くノックをすると はい としげくんの声が返ってくる。
「 ……しげくん 」
赤『 …… 』
また返事がないことに傷つきながらも あのね と切り出す。
「 …しげくんにお礼言いたいのと、あと、話がしたくて… 」
赤『 …… 』
「 しげくんは嫌かもしれないけど、……ちょっとだけで良いから、出てきてもらえないかな 」
赤『 …… 』
やっぱり、しげくんからの返事はない。
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ぽっぴん(プロフ) - もんさん» たくさんお話あるのに、ありがとうございます…!こちらこそ読んでいただきありがとうございますですよ!!これからもよろしくお願いします! (2018年5月24日 20時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - 望美さん» コメントの返事遅れてすみません〜!これからも、重岡くんはもちろん、他のメンバーさんでもドキドキしていただけるように頑張ります…! (2018年5月24日 20時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
もん - 一気に読んでしまいました!素敵な作品ありがとうございます! (2018年5月24日 20時) (レス) id: ba6056559b (このIDを非表示/違反報告)
望美 - 重岡くんにいつもキュンキュンしながら読ませていただいてます! (2018年4月21日 22時) (レス) id: 432bb1cd17 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます!移行させていただきました! (2018年3月27日 1時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年2月16日 23時