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「 ん?」
淳太くんを見ると、顔を覗き込んできた。
黄『 届いた家具、Aの部屋まで運んでくれたの、誰なん?』
「 えっとね、崇裕くんとしげくん 」
しげくん と彼の名前を口にしてから、私と目も合わせようともせずに部屋に入って行った姿を思い出した。
目すら合わせてもらえないほど、私って嫌われてるんだなあ…って思ったら、
黄『 なんやねん、どうかした?』
って淳太くんが聞いてくる。……多分、私が相当暗い顔してたんだろうな。
「 いや、……私、しげくんにすごい嫌われてるなあと思っちゃって… 」
黄『 なんでそう思うん?』
どこか心配そうな淳太くんに、私はあったことや思ったことを手短に全て話した。
黄『 ん〜、なるほどなあ 』
頷いた淳太くんは、腕を組み、考え込むような表情を浮かべた。
黄『 俺は、Aはしげにそこまで嫌われてないと思うけどな 』
「 え、なんで…?」
話しかけたら嫌そうな顔されるし、目も合わせてくれないし、……嫌われてる要素しかないでしょ、これ。
黄『 だって、ほんまに嫌ってんねやったら、Aの部屋に家具運ぶの手伝ったりせえへんやろ 』
「 そうかな…?……崇裕くん1人じゃ大変だから手伝ってあげただけかもよ…?」
しげくんが手伝ったのは崇裕くんであって、私のためではない、……はず。
黄『 いや、それやったら照史のこと頼るやろ、あいつ帰ってきてるはずやし 』
確かに、玄関には照史くんの靴があった。
「 …でも…… 」
俯くと、淳太くんの大きな手がぽんっと頭に置かれる。
顔を上げると、優しく微笑んだ淳太くんと目が合った。
黄『 Aはもうちょい、自分に自信持ち?しげはAのこと嫌ってへんやろし 』
「 うん…… 」
黄『 しげが自分から家具運ぶの手伝ったんか、陲舛磴鵑砲願いされたんか、どっちかはわからへんけど…。もし後者やとしても、ほんまにAが嫌いやったらOKせんやろしな 』
淳太くんの言葉は、なんだか不思議だ。
さっきまで捻れた方向でしか物事を考えられなかったのに、その言葉達だけで、頑なだった心がするすると解けていく感じがする。
黄『 ……しげがAに冷たく接するんは、嫌ってるからやない。別の理由やで 』
その別の理由と、淳太くんのいたずらっぽ含み笑いは、今の私には理解できない。
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ぽっぴん(プロフ) - もんさん» たくさんお話あるのに、ありがとうございます…!こちらこそ読んでいただきありがとうございますですよ!!これからもよろしくお願いします! (2018年5月24日 20時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - 望美さん» コメントの返事遅れてすみません〜!これからも、重岡くんはもちろん、他のメンバーさんでもドキドキしていただけるように頑張ります…! (2018年5月24日 20時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
もん - 一気に読んでしまいました!素敵な作品ありがとうございます! (2018年5月24日 20時) (レス) id: ba6056559b (このIDを非表示/違反報告)
望美 - 重岡くんにいつもキュンキュンしながら読ませていただいてます! (2018年4月21日 22時) (レス) id: 432bb1cd17 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます!移行させていただきました! (2018年3月27日 1時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年2月16日 23時