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「 七瀬Aです、よろしくお願いします 」
頭を下げると、少しのざわめきと共に拍手が起こる。
2年生に上がると同時にここへ転入してきた私を、このクラスのみんなは受け入れてくれるだろうか。
『 じゃあ、七瀬はあそこ座れ 』
「 あ、……はい 」
担任の先生に軽く頭を下げ、指定された席に向かう。
その間にもたくさんの視線が私に向けられていて。
穴が開くほど見られるってこういうことか なんてぼんやりと考える。
窓際の1番後ろ、なんてありきたりな席ではなく、私の席はその1個前だった。
椅子を引いてそこに腰を下ろすと、先生が口を開く。
『 七瀬は来たばっかで色々と困るやろうから、助け合って生活してくように。……かみやま、隣の席なんやから、頼んだぞ 』
先生の言葉に横を見ると、キャラメルみたいな色の髪の男子が はーい と気怠げに答えてる。
『 ん、ならこれでHRは終わり。……これから始業式やから、…… 』
先生の指示が終わると きりーつ、れーい って号令がかかってHRが終わった。
その途端、ちょんちょんと肩をつつかれる。
後ろへ振り向くと、明るい茶髪の女の子がにこっと笑った。
『 私、星野サキっていうねん!よろしくな 』
突然話しかけられたことにびっくりしながらも これが友達を作るチャンスかもしれない と思い、精一杯の笑顔を彼女に返す。
「 うん、よろしくね!」
『 なあなあ、Aって呼んでもええ?私のこと、サキって呼んでくれてもええからさ!』
「 全然良いよ!……サキって呼んでも大丈夫なの?」
私の心配に返ってきたのは、明るい笑顔。
彼女の笑顔は、なんだか太陽みたいだ。
『 当たり前やん!私ら、今から友達やで!』
「 友達…… 」
ここへ来るまでに、1番心配していたこと。
それは、友達ができるかどうか。
だけど、その心配は杞憂になりそうだ。
「 よろしくね、……サキ 」
『 こちらこそよろしくやで、A 』
サキはそう言うと、あの太陽みたいな笑顔を再び私に見せてくれた。
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ぽっぴん(プロフ) - もんさん» たくさんお話あるのに、ありがとうございます…!こちらこそ読んでいただきありがとうございますですよ!!これからもよろしくお願いします! (2018年5月24日 20時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - 望美さん» コメントの返事遅れてすみません〜!これからも、重岡くんはもちろん、他のメンバーさんでもドキドキしていただけるように頑張ります…! (2018年5月24日 20時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
もん - 一気に読んでしまいました!素敵な作品ありがとうございます! (2018年5月24日 20時) (レス) id: ba6056559b (このIDを非表示/違反報告)
望美 - 重岡くんにいつもキュンキュンしながら読ませていただいてます! (2018年4月21日 22時) (レス) id: 432bb1cd17 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぴん(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます!移行させていただきました! (2018年3月27日 1時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2018年2月16日 23時