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『 もー、照史くんのこと好きなら、あんな引きつった顔見せちゃだめでしょ?』
教室に入って自分の席に座ると、ナナは呆れたようにため息をついた。
「 ……やっぱり、また笑えてなかった?」
確認すると、ナナは当たり前だというように頷いた。
「 照史先輩の前だと、笑えなくなっちゃうんだよなあ… 」
『 気持ちはわかるけど、いつまでも緊張してたら、なんにも変わんないよー?』
ナナは、私の親友だ。
親友だけど、性格は正反対。
私は人見知りしてしまうようなタイプだけど、ナナは誰にでもフレンドリーで。
私は恋なんてまともにしたことなかったけど、ナナは可愛いからモテるし。
恋の駆け引きの仕方だって、ナナはわかってる。
『 好きな人には可愛い顔見せてあげなきゃだめだよ、Aは可愛いんだから!』
そうやって優しく私の頭を撫でるナナ。
だけど、私は知ってるんだ。
……照史先輩は私ではなく、ナナが好きなんだって。
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みき(プロフ) - スゴくキュンキュンするストーリーで、良かったです。付き合ってからの続編希望します。 (2017年9月4日 0時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴん | 作成日時:2017年8月31日 0時