あなたの笑顔の理由になりたい【青】 (ページ6)

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「 ……神ちゃん、」

緑『ん？』

神ちゃんが所属するダンス部が、先生の都合で急に休みになって。

久しぶりに、神ちゃんと一緒に帰路についた。

「 …私、ね、……藤井くんのこと、………好き、みたいなの… 」

藤井くんとも私とも仲が良い神ちゃんには、打ち明けておきたかった。

緑『 …… 』

神ちゃんなら、なんて言ってくれるんだろう。

〝やっぱりそうやったんや！Aはわかりやすいな～〟

〝そっか！応援すんで、頑張りや〟

〝何か俺にできることあったら言うてな？〟

色々想像してみるけど、…神ちゃんの答えは、想像とはかけ離れていた。

緑『そう、なんや… 』

気まずそうに、頷いた神ちゃん。

様子がおかしいから、思わず神ちゃんの顔を覗き込んだ。

「 …神ちゃん、どうしたの？」

緑『 ………………いや、』

首を横に振った神ちゃんは、しばらく黙り込んだ後、

緑『 ……まあ、Aには言っとかなあかんよな』

独り言のようにそう言って、困り顔で私を見た。

緑『 …流星のことが好きなら、Aにはちょっと、知っといてもらいたいことがあんねん』

「 ……え、…なに………？」

恐る恐る神ちゃんに聞いた私の声は、少し震えてたと思う。