おまけ。 ページ45
「 ひっ 」
びっくりして変な声を出すと、耳元を覆っていたのが離された。
赤『 ちょっと耳塞ぐだけやから。大丈夫、俺は後ろにおるで 』
「 ……うん、」
頷くと、また耳元を覆われた。
今度はしげの手が覆ってるってわかったからか、最初よりは怖くなかった。
遠くの方でしげが誰かと話すのが聞こえてくるけど、耳を覆われてるせいでなにも聞こえない。
赤『 前に進んで 』
耳元を覆ってい手が一瞬離され、しげのそんな声が聞こえたと思ったら、また覆われた。
ゆっくり足を進めると、誰かにローファーを脱がされた。
「 え、なに 」
突然のことにびっくりしてると、頭をぽんぽんと撫でられた。
大丈夫って、言ってくれてるみたいに。
また歩を進めると、しげが足を止めたから、後ろに引っ張られるように私も足を止めた。
すると、耳元を覆ってた手が離れて、しげも離れてく気がした。
赤『 アイマスク、取ってええで 』
しげのそんな声の後、ドアが閉まる音が聞こえた。
なんなんだろうと思いながらアイマスクを取ると、見慣れないドアが目に入った。
後ろを見ると、玄関があって、そこに私のローファーが揃えて置いてあった。
私のローファー脱がして頭撫でてくれたの、誰だったんだろ。
そんなことを疑問に思った時、Aやん、って名前を呼ばれた。
慌てて隣を見遣ると、私のと色違いのアイマスクを手にした淳太が立っていた。
「 …淳太、」
黄『 なんか、こうやって会うの久々やな 』
「 そうだね 」
淳太と付き合うことになったあの日から、１週間近く経っていた。
淳太の仕事が忙しくて、会える時間がなかなか作れなかったんだ。
黄『 寂しくなかった？』
「 ……淳太は？」
素直に寂しかったなんて言ったら、我が儘なやつだと思われそうで、怖かった。
黄『 俺はAに会えへんくて寂しかったけど 』
ストレートに気持ちをぶつけてきた淳太はやっぱり、私より１枚上手だ。
「 私も寂しかった 」
淳太の素直な気持ちを聞いたら、私だってほんとのことを言いたくなるに決まってる。
黄『 ん、ごめんな 』
「 でも、メールと電話してたから大丈夫だった 」
俺も、って笑った淳太が頭を撫でてくれた時、
橙『 人ん家の廊下でいちゃつくな！』
緑『 ほら、２人共ドア開けて入ってき！』
騒がしい、照史と神ちゃんの声が聞こえてきた。
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(*≧∀≦*) - 素敵な話をありがとうございます。告白のシーン、夜中に見てヤバくて続きが知りたくてしょうがなくて結局おまけまで、見てしまいました。(*≧∀≦*)これからも、頑張って下さいね。応援していまーす。(*^ω^*)こんな時間にすみませんでした。 (2017年10月12日 1時) (
レス) id: fcb5e99237 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 木坂さん» コメントありがとうございます！全ての言葉が、本当に嬉しすぎます！本当にありがとうございます！番外編、楽しみにしていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月21日 13時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
木坂(プロフ) - お疲れ様でした。ありがちな恋の作者を見た時に「さすが」と声が漏れてしまいました笑いつも楽しく見させていただいております。今回も最高でした。次回作も楽しみにしております。頑張ってください。ありがちな恋、お疲れ様でした！ (2017年8月20日 2時) (レス) id: 437f64176f (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - なーりさん» コメントありがとうございます！はい！書かせていただくので、楽しみにしていてください！ (2017年8月19日 23時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - ななかさん» コメントありがとうございます！番外編、頑張って書かせていただくので、楽しみにしていただけると嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年8月19日 23時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2017年7月29日 12時
