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準備をするために、淳太を外に待たせてアパートの階段を駆け上がって自分の部屋の前に立った。
「 ……あ、」
そういえば、あいつの車の有無を確認するのを忘れてしまった。
一気に不安に襲われたけど、最近はこの時間はいつもいないし、大丈夫かな……
なんて考えた自分が、ばかだった。
解錠してドアを開けると、……リビングの方から、大きな物音と声が聞こえてきた。
狭い玄関に視線を落とすと、……あいつの靴があった。
「 ……っ 」
やばい、と思った私の視界に次に入ったのは、…母さんの靴だった。
昔から使ってて、もうぼろぼろのパンプス。
母さん、いるの……？
この時間はいつも、男や友達と飲み歩いてるじゃん。
とりあえず、逃げなきゃ。
私の頭の中ではずっと、危険信号が光ってて。
脱ぎかけたローファーを履き直そうとした時、
『 おお、帰ってきたんかあ 』
……あいつの声が、聞こえてきた。
顔を上げると、リビングのドアに、あいつが寄りかかってた。
にやにや笑いながら近づいてくると、いつものように、前髪を掴まれて。
「 痛っ……離して…！」
廊下を前髪を引っ張られながら歩いて、リビングの床に、投げ飛ばされた。
『 今日はあの男はおらんのか、はっ、見捨てられたんやろ、どうせ 』
私を見下ろし高笑いするあいつの顔を見れば、酔っ払って暴れてるんだってことが、すぐにわかった。
部屋は荒れ放題だし、……母さんは、ソファーの前に倒れ込んでるし。
久しぶりに見た母さんは、なんだか痩せ細っていた。
あいつが私に馬乗りしようとしてきたから、慌てて起き上がってリビングの隅に逃げた。
『 逃げたって無駄やぞ？ああ？』
「 やめて！！！」
近づいてくるあいつを見て、もうだめだと思った時、母さんが身体をゆっくり起こそうとした。
その様子が目に入ったのか、あいつの標的は、母さんに移った。
『 まだ生きとったんか、おい 』
……と、その時。
黄『 A！』
淳太の声が、聞こえてきた。
顔を上げると、少し息を上げた淳太がいて。
淳太が、助けに来てくれた……
「 淳太！」
嬉しくて嬉しくて、気づけば淳太に抱きついていた。
そこからのことは、あんまりよく覚えていない。
淳太が来てくれたってだけで、安心してしまったんだと思う。
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(*≧∀≦*) - 素敵な話をありがとうございます。告白のシーン、夜中に見てヤバくて続きが知りたくてしょうがなくて結局おまけまで、見てしまいました。(*≧∀≦*)これからも、頑張って下さいね。応援していまーす。(*^ω^*)こんな時間にすみませんでした。 (2017年10月12日 1時) (
レス) id: fcb5e99237 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 木坂さん» コメントありがとうございます！全ての言葉が、本当に嬉しすぎます！本当にありがとうございます！番外編、楽しみにしていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月21日 13時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
木坂(プロフ) - お疲れ様でした。ありがちな恋の作者を見た時に「さすが」と声が漏れてしまいました笑いつも楽しく見させていただいております。今回も最高でした。次回作も楽しみにしております。頑張ってください。ありがちな恋、お疲れ様でした！ (2017年8月20日 2時) (レス) id: 437f64176f (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - なーりさん» コメントありがとうございます！はい！書かせていただくので、楽しみにしていてください！ (2017年8月19日 23時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - ななかさん» コメントありがとうございます！番外編、頑張って書かせていただくので、楽しみにしていただけると嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年8月19日 23時) (レス) id: a5448099dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴん
| 作成日時：2017年7月29日 12時
