＊ １話 ＊ ページ3
♡
『嫌です』
「…は？」
待って、嫌って言っただけじゃないですか…
は？って何ですか！？ は？って！？
可愛い子犬のような笑顔をしていたのに目に光がなくなった怖い顔をしている。
『わ、わたし…ペットじゃないですし…人間ですし』
「そーゆー意味じゃねぇんだよ。とにかく、お前は俺のペットなの。おとなしく言うこと聞いてりゃいいの。」
なんか急に怖くなったんですけど…
「俺は、お前のご主人様。ほら、ご主人様って呼ばなきゃ」
『だっ、誰がご主人様なんて…！』
「なに？逆らうの？ご主人様に？お前はただのペットなんだよ？ただのペットは、ご主人様の言うことを聞くんだよ？」
『…っ』
何か圧の様なものがビンビン感じて、声が出なくなってしまう。
ペット…私があの り、莉犬さん？のペット？
冗談じゃない。私は、人間。
「ほーら。ご主人様って呼ぶの。簡単でしょ？ねぇ」
『ひゃっ…』
いきなり、耳元で囁かれたものだから声が出てしまう。
「…耳弱いの？」
『ぁ…っ、ぅ…』
耳の縁の輪郭を指でつーとなぞってくる。
変な快感に襲われ、声が出そうになるが、なんとか唇を噛んで抑えた。
「こんだけで感じてんだ。あ、噛んでたら血出るよ？」
余計な心配は、しなくていいです。
なんて今の状況じゃ言えなくて必死に声を抑えることしか出来なかった。
「ご主人様って…呼んだら、やめてあげるよ？」
『ぁ…っ、んっ、っ…』
最初は、耳の縁をなぞるだけだったが、 はむ と耳を口に含んで甘噛みをしてきた。
莉犬さんの荒い吐息が耳に当たる度、本能的に体が反応してしまう。
抵抗したくても、両手が莉犬さんの手によって拘束されてるから出来ない。
莉犬さんのもう片方の手は、私の顔の横に添えられている。
呼ぶしかない…
『ご…っ、ごしゅじんしゃまぁっ…ふぁ…っ』
「…そんな甘い声だして…なんなの？煽ってんの？」
先程よりも低い声で囁かれ、肩が少しぶるっと揺れた。
「まぁ、ちゃんと呼べたから許してあげる。えらい えらい」
まるで犬を撫でる様に優しい手つきで 拘束していた両手を離し、頭を撫でてくる。
『…んへへ』
撫で方が気持ちよくて笑みが溢れる。
「今度から、俺のことは、ご主人様って呼ぶこと。分かった？」
『呼んだら…また、撫でてくれますか…？』
「んふっ、いいよ。ちゃんとご褒美あげる。」
案外ペットも悪くないかも…なんて思っちゃダメなのにね。
♡
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ユメタン - 早くっ続きがっ読みったいっ (2022年4月24日 23時) (
レス) @page12 id: 456e981083 (このIDを非表示/違反報告)
Yuui＠コロナ撲滅隊★(プロフ) - 初コメ失礼します！すごく面白いです!あと、題名は、名前直接書かない方がいいと思います... (2021年7月9日 16時) (レス) id: c20ff245ef (このIDを非表示/違反報告)
よつ(プロフ) - りぬあさん» お久しぶり&ありがとうございます！(TT)心配させたお仕置きってのいいですね！…笑 只今スランプ中なので結構先になると思いますが待っててくれると嬉しいです… (2021年1月31日 13時) (レス) id: 52038a9170 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 12才！？ 語彙力半端ない... 羨ましい(((殴 (2021年1月1日 3時) (レス) id: b8ba54da77 (このIDを非表示/違反報告)
りぬあ - お願いしまぁぁす！！ｍ(｡>Д<｡)ｍ (2020年12月31日 8時) (レス) id: 2b8e42d435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よつ | 作成日時：2020年11月17日 2時
