参拾肆.わたしの… ページ37
貴「なんて？」
あの後、呼び出され湯婆婆の部屋に行くとその人間がいた。
そして
貴「わたしはこの人間が入ったとき、後報告もなかった。それで？
わたしの仕事はこの人間に取られて、わたしは湯女になるの？可笑しいと思わない！？」
湯「最後までお聞き！！」
貴「聞いた後、わたしがなんていうのか…きっとあなたが思っている通りじゃない！！
わたしは…この世界に来てから、一生懸命働いてるのに…そう易々と仕事とられてたまるかよ！！」
わたしは、そういい捨てたあと、部屋を飛び出して自室に戻った。
戻って、泣いた。
わたしはこの世界に来て、初めて自分が人の役に立てるんだと思えた。
本当に必要とされている人の代役を出来た。
それだけでわたしは、今まで無理矢理すすめていた箸が初めて勝手にすすんだ。
初めて、ご飯が美味しいと感じられた。
初めて、一緒に居て楽しいと思える人ができた。
なのに
なのに…
勝手な都合で私の仕事をとるだなんて…
自分が与えといて、後で自分の都合でとるだなんて…
そんなの、
道理じゃない。
気づいた時にはわたしは眠っていて、後で様子を見に来たハクには気づかなかった。
〜ハクside〜
湯「(人１)の様子を見てきな…」
湯婆婆は部屋に来た瞬間、私に言った。
意味が分からず、部屋を見れば立ち尽くし暇そうに両手を弄る香と乱暴に放り出したように、(人１)が持っている筈の仕事道具が床に散らばっていた。
なるほど。
大体、見て取れた。
ハ「はい…」
きっと、最後まで話を聞かないで勘違いをした(人１)が…
そんなところだろう。
香「あのわたしはどうすれば…？」
困ったようにわざとらしくおどおどする香に湯婆婆は、
湯「お前は自分の仕事に戻るんだよ！！」
そう怒鳴った。
香「…はい」
ハ「A…？」
甲高い軋む音をたてながら開くドア。
部屋を覗くと、灯りは付いていないが
ベッドの上で不貞腐れるように枕に顔を埋めたAの姿が見えた。
話を聞こうと足を踏み入れると…
ハ「…！？な、に？」
足には小さく生柔らかい感触がたくさん。
ハ「これ、は…？」
それを拾い上げて見ると、白いガマズミの花だった。
此処の庭にも白いガマズミは咲いているが、それを摘んで取ってきたようでは無かった。
床一面がそれでいっぱいだったから。
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雪華(プロフ) - いえいえ( ´∀｀)これからも無理しない程度に頑張ってください！ (2018年9月2日 23時) (
レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 雪華さん» いえいえ、こちらとしては指摘も優しい口調とゆーか、相手が傷つかないようにコメントしてくれる優しい人なんだなと感じました(*´ω｀*)ありがとうございます (2018年9月2日 22時) (レス) id: 6af44721dc (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 全然大丈夫です！ワタシ、ナニもミテナイOK？（笑） こちらこそ差し出がましい真似をしてしまいすみません。向上心があって素晴らしいですね。この作品大好きなのでお願いされなくてもよろしくします！！（いやむしろさせてください！笑） (2018年9月2日 21時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。指摘(？)についてですが、架空の世界でのお話なので、そこは目を瞑っていただけたらなと…wですが、そーいうコメントは今後の勉強にもなるので嬉しいです！今後もこの作品をよろしくおねがいしますm(_ _)m (2018年9月2日 21時) (レス) id: 6af44721dc (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 私もあまり詳しくはないのに口を出してしまってすみません。長文失礼しました。 (2018年9月2日 19時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白虎さん。 | 作成日時：2016年10月4日 16時
