参拾壱.なんてっ！！！ ページ33
貴「んで、何の用？わたし、今ものすごく眠いのだけれど…」
ハ「あぁ、留守の間の仕事をやってくれて…ありがとうって言おうと思ったのだが…」
貴「あぁ、ううん。大丈夫。それがわたしの仕事だか、ら…」
会話の途中、本格的に襲ってきた睡魔に抵抗する間もなく、強制的に瞼は閉じられた。
あぁ、ダメだ。
眠、い…
そこで、わたしの意識は途絶えた。
〜ハクside〜
ハ「…」
相当疲れていたのだろうか、会話の途中で眠ってしまったAを見つめる。
というか、何も着ずに眠ってしまって…(※前掛け、袴着てます。)
ハ「まったく…」
Aがこの世界に来て2年経つが、見た目もそうだが仕事ぶりを見ていると、大人っぽくて忘れてしまうが、
中身はまだ子供なのだということを思い出す。
改めてこうしてみると…
ハ「子供だな…」
貴「ん…」ﾊﾟｼｯ
夢の中でも聞こえたのか、寝返りを打つついでに左腕がとんでくる。
それを受け止めると、此方を向いたまだ幼さが幾らか残った寝顔が覗く。
ハ「…ふふ」
その寝顔を見ると、何故か笑みがこぼれた。
ハ「何故だろうな…」
Aを見ていると、
ハ「気が緩むな…」
貴「どーゆこと…？」
ハ「っ!!!?」
突然自分の言葉に対しての返事が返ってきたことに驚く。
ハ「起きてたのかい…？」
貴「ううん、ハクの笑い声で起きた。」
その言葉は寝起きだからなのか、少し声がかすれていた。
ハ「そんなに大きかったかい？」
貴「いや…？ただ…」
ハ「ただ…？」
まだ頭が働かないのか、言葉はゆっくりと紡がれる。
貴「ただ、ハクの声が聞こえただけで…安心するんだ…」
ハ「…っ!」
そんなこと言わるのは初めてだった。
いつも、湯婆婆からは仕事が出来ないと疎まれる。
仕事をすれば文句が飛び交い、それを黙らせるのも一苦労。
それなのに…
ハ「そなたは…」
貴「…？」ﾁｬﾘﾝﾁｬﾘﾝ…
口を開こうとすると、呼び出しのベルが鳴った。
貴「あ"あ"あ"…
かかっていなかった筈の掛け布団を丸め、そこに顔を埋めながらこちらに視線を向けるA。
ハ「行こうか…
貴「んむぅ…
Aは諦め、のそのそと体を起こした。
貴「ぅわ…髪ぐっちゃぐちゃ…」
髪を結んでいた紐を解きながら、立ち上がるA。
ハ「髪、結おうか？」
貴「うん、おねがい…」
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雪華(プロフ) - いえいえ( ´∀｀)これからも無理しない程度に頑張ってください！ (2018年9月2日 23時) (
レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 雪華さん» いえいえ、こちらとしては指摘も優しい口調とゆーか、相手が傷つかないようにコメントしてくれる優しい人なんだなと感じました(*´ω｀*)ありがとうございます (2018年9月2日 22時) (レス) id: 6af44721dc (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 全然大丈夫です！ワタシ、ナニもミテナイOK？（笑） こちらこそ差し出がましい真似をしてしまいすみません。向上心があって素晴らしいですね。この作品大好きなのでお願いされなくてもよろしくします！！（いやむしろさせてください！笑） (2018年9月2日 21時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。指摘(？)についてですが、架空の世界でのお話なので、そこは目を瞑っていただけたらなと…wですが、そーいうコメントは今後の勉強にもなるので嬉しいです！今後もこの作品をよろしくおねがいしますm(_ _)m (2018年9月2日 21時) (レス) id: 6af44721dc (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 私もあまり詳しくはないのに口を出してしまってすみません。長文失礼しました。 (2018年9月2日 19時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白虎さん。 | 作成日時：2016年10月4日 16時
