玖,蛙、キライ… ページ11
貴「…」
橋の少し手前まで来たところで、少年が言った。
？「深く吸って…」
…ッスウウウゥゥ
言われた通り、それだけで苦しくなるほど息を深く吸う。
？「止めて」
…ッ
トッ トッ トッ トッ トッ トッ トッ トッ トッ
橋に足を踏み入れると同時に息を止める。
周りを見ると、みるからに人ではないものが歩いていた。
これ、大丈夫かな…？
てゆーか、さっきも思ったけど…蛙、ヤダなぁ。
はやく、…渡りおえたい…。
？「ハクさまぁ！何処いっておったぁ？」
貴「う、わっ…!!」
蛙！
ちょ、まぢ？！
むりむりっ！
ポワンッ
え？
？「走れ！」
貴「っ！」
とか言いながら、飛んでるじゃん。
と、そんなくだらないことを思っていると…
カコン
と、何かが開く音がした。
それは、小さな潜り戸だった。
私は、その中に押し入れられ、
貴「うっ、わっ！」
と、小さく声を上げる。
流石に、レディを押すとか((ry
パシッ
(また)そんなくだらないことを思っていると、少年に手を引かれて、紫陽花の花の影に隠れた。
すると、建物の中が騒ぎ出した。
少年は、そっちを気にしながら言った。
？「感づかれたな…。」
流石に、自分がやったことがあまり良くなかったので、謝る。
貴「ご、ごめんね？私、息しちゃった…。」
？「いや、君はよくがんばった。」
優しいな…。
今まで、本意で優しくしてくれた人なんて、誰一人いなかったのに…。
？「これからどうするか教えるから、よくお聞き。
ここに居ては、必ず見つかる。」
貴「…」コクン
？「よし、私が言って誤魔化すから、その隙にここを抜け出して。」
私の手を握ってそう言う。
貴「うん、わかった。でも、何処に行けば…。」
私も、それに答えるように手を握り返す。
？「騒ぎがしずまったら、裏の潜り戸から出られる。
外の階段を、一番下まで降りるんだ。
そこにボイラー室の入口がある、火をたく所だ。
中に釜爺という人がいるから、釜爺に会うんだ。」
貴「かま…じ、い？」
コクン
少年は、ゆっくりと頷いた。
？「その人に、ここで働きたいって頼むんだ。断られても ねばるんだよ。
ここでは、仕事を持たない者は湯場婆に動物にされてしまう。」
貴「ゆ、ゆばーば…て？」
？「会えばすぐにわかる、此処を支配している魔女だ。」
………………………………………
キリ悪いけど、次行くよ ノシ
dy作者
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「女主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪華(プロフ) - いえいえ( ´∀｀)これからも無理しない程度に頑張ってください！ (2018年9月2日 23時) (
レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 雪華さん» いえいえ、こちらとしては指摘も優しい口調とゆーか、相手が傷つかないようにコメントしてくれる優しい人なんだなと感じました(*´ω｀*)ありがとうございます (2018年9月2日 22時) (レス) id: 6af44721dc (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 全然大丈夫です！ワタシ、ナニもミテナイOK？（笑） こちらこそ差し出がましい真似をしてしまいすみません。向上心があって素晴らしいですね。この作品大好きなのでお願いされなくてもよろしくします！！（いやむしろさせてください！笑） (2018年9月2日 21時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます。指摘(？)についてですが、架空の世界でのお話なので、そこは目を瞑っていただけたらなと…wですが、そーいうコメントは今後の勉強にもなるので嬉しいです！今後もこの作品をよろしくおねがいしますm(_ _)m (2018年9月2日 21時) (レス) id: 6af44721dc (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 私もあまり詳しくはないのに口を出してしまってすみません。長文失礼しました。 (2018年9月2日 19時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白虎さん。 | 作成日時：2016年10月4日 16時
