3-19.閃光 ページ19
凄まじい威力を維持したまま、皇帝ペンギン二号は雷門ゴールを割らんと向かってくる。
「信助くん！」
しかし信助くんは口角を上げて、挑戦的な目をしていた。
「マジン・ザ・ハンド！」
タイタニアスの大きな手がシュートを止める。ペンギンたちはその壁を破ることができず霧散した。帝国のシュートを防いだのだ。
「やったー！ 信助！」
天馬くんが嬉しそうに拳を突き上げる。
その様子を見た信助くんが笑顔を見せた。
「行けーーーっ！ 天馬ぁ！」
ボールは大きく弧を描いて天馬くんのもとへ届いた。
「よし……いくぞ！」
ボールを狙ってくる相手選手を天馬くんはそよかぜステップでかわし、全線へ上がった。
「神童さん！」
ボールを受け取った神童先輩が細かいフェイントで相手選手を抜き去る。
「プレストターン！」
神童先輩は呆気にとられている相手選手に向かって微笑んだ。相手選手が悔しそうに振り返る。
「A！」
私にボールが回る。そこへ帝国の選手が二人がかりでブロックに入ってきた。
「行かせねえ！」
パス＿＿は間に合わない。しかしここを突破するのが不可能なことだけは確かだ。
せっかく信助くんが止めて、必死で繋いできたボールなのに。ここで奪われたらまたチームの迷惑になる。
考えろ、考えろ。どうやってここを乗り切るか。
どうして円堂監督が私を試合に出したのか。
＿＿試合の鍵を握るのはお前たちだ。
頭の中で円堂監督の声が反響する。
私はさっと輝くんの位置を確認した。彼はフリーだ。
「絶対、繋げる……！」
がむしゃらに脚を動かす。
頬にちりっとした熱い痛みが走って、視界が途端に眩しくなって思わず目を細めた。驚いて見回すと、私の前に立ちはだかっていた二人の相手選手が、青白い光に＿＿雷にがんじがらめになっていた。
気付けば、叫んでいた。
「＿＿ジグザグスパークッ！！」
痙攣する相手選手たちの隙間を縫う。
「いいぞ！ A！」
天馬くんの声に後押しされながら、輝くんにパスを出す。
受け取った輝くんがボールにパワーを込める。すべてを破壊するような圧倒的な力を纏いながら、そのシュートは放たれた。
「うっぎいいぃーーーっ！
＿＿エクステンドゾーン！！」
必殺シュートは相手キーパーのパワースパイクを破り、雷門は帝国に一点を返した。
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春間(プロフ) - 桃花さん» コメントありがとうございます。申し訳ありませんが、イベントの参加はすべてお断りしております。 (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 初めましていつも楽しみにしてますもしこちらも参加可能でしたら来てください｢https://uranai.nosv.org/u.php/event/Therei/｣やり方はそのまま画面に、ペースト、そのまま出て来ると思います。もしダメでしたらお断りしてかまいせん。 (2020年8月24日 19時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
春間(プロフ) - なすびさん» コメントありがとうございます！私もgoが一番好きです。頑張ります！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
なすび(プロフ) - 私イナイレシリーズで一番GOが好きなんですよ！なので、この作品を見たとき発狂してしまいました！帝国学園めっちゃ好きなんですよね…。続きを楽しみにしてます！ (2020年8月23日 7時) (レス) id: c22c2e84dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春間 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/april_hrm
作成日時：2020年8月18日 16時
