3-1.強敵に立ち向かうには ページ1
いつもは、授業が終わればユニフォームに着替えてグラウンドに集合することになっているのだが、今日の集合場所はミーティングルームだった。
タブレットを持った葵ちゃんがみんなの前に出て話し始める。
「地区予選決勝の相手が決まりました！」
みんなの表情がぐっと引き締まった。
部員みんなが固唾を飲みながら言葉の続きを待った。
「決勝の相手は……帝国学園です！」
ミーティングルームに、一気にどよめきが広がる。
帝国学園＿＿しばらくサッカーの話題から離れていた私でも聞いたことがある。確か進学校としても有名だったはずだ。雷門中と並ぶサッカー強豪校で、優勝候補校のひとつと言われている。
「A、頑張ろうね！」
天馬くんの言葉に頷いた。
「特訓？」
「はい！」
部活の後、輝くんがこの後一緒に必殺技の特訓をしないかと声をかけてきた。
「チームの連携が大切なのはもちろんなんですが、僕個人も、もっともっとレベルアップしたいんです！」
「でも、私必殺技持ってないし、別の人を誘ったほうが練習になるんじゃないかな……」
言ってからはっとした。自分を下げるようなことは、相手が反応に困るから言わない方がいいということを、私は失念しがちだ。
しかし輝くんは「そんなことないです！」と言って笑顔を見せた。
「それに、必殺技がないなら作りましょう！」
「作りましょう、って……」
そんなに簡単にできるものではないと思うが、輝くんとの特訓はきっと力になるだろう。
今日は輝くんを含めた３人で河川敷に向かった。
雷門サッカー部はどちらかというと攻撃力を重視したチームで、特に剣城くんと輝くんはその傾向が顕著だ。
「うっぎぃーーー！！」
独特な掛け声と共に放たれた輝くんの必殺シュート『エクステンドゾーン』は、ゴールネットを今にも破ってしまいそうだった。
「気合入ってるな」
「はい！ 試合までにもっと強くなりたいんです！」
一見すると全く違ったタイプの二人だが仲が良いらしく、聞いてみると一年生の時に同じクラスだったと言う。
「僕も転校生だったんですよ」
「そうなの？」
「はい。僕、昔から転校が多くて……」
輝くんは顔を曇らせたが、次の瞬間にはぱっと笑顔を浮かべた。
「でも、雷門中には卒業までいられるんです！」
彼と卒業まで一緒にサッカーできるのは、私も嬉しい。それは剣城くんも同じらしく、いつもより幾分か穏やかな表情をしていた。
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春間(プロフ) - 桃花さん» コメントありがとうございます。申し訳ありませんが、イベントの参加はすべてお断りしております。 (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 初めましていつも楽しみにしてますもしこちらも参加可能でしたら来てください｢https://uranai.nosv.org/u.php/event/Therei/｣やり方はそのまま画面に、ペースト、そのまま出て来ると思います。もしダメでしたらお断りしてかまいせん。 (2020年8月24日 19時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
春間(プロフ) - なすびさん» コメントありがとうございます！私もgoが一番好きです。頑張ります！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
なすび(プロフ) - 私イナイレシリーズで一番GOが好きなんですよ！なので、この作品を見たとき発狂してしまいました！帝国学園めっちゃ好きなんですよね…。続きを楽しみにしてます！ (2020年8月23日 7時) (レス) id: c22c2e84dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春間 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/april_hrm
作成日時：2020年8月18日 16時
