桜前線 6【イナクロ】 (ページ16)

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「やりましょう！」

そう言ったのは天馬だった。サッカーを本当に守るためには、エルドラドとの協力が必要だと主張した。天馬の意見に頷く雷門一行。エルドラドのサカマキはラグナロクについての説明を始めた。構図としては実にシンプルだ。3チームの代表を出して、3試合するだけ。勝利数の多い方が勝ち。その試合の結果が世界の運命を変える。トウドウ議長はエルドラドの代表選手を登場させた。アルファ、ベータ、ガンマ、そしてレイ・ルク。トラウマ級に強かったメンバーばかりだ。さらに、鬼道さんや豪炎寺さんも登場した。彼ら2人に加え、サカマキがの3人が混成チームの監督をするらしい。

「チーム分けを発表する」
「まずは俺のチームから発表する。天馬、西園、霧野、太陽、影山、浜野、速水、トーブ、レイ・ルク、レイザ、メダム。キャプテン・松風天馬」
「はいっ！」

豪炎寺さん率いるチームは平和的で、ポジションのバランスが良い。

「次は私のチームだ。アルファ、ベータ、ガンマ、エイナム、ルジク、オルカ、佐倉、神童、倉間、狩屋、天城。キャプテン・神童拓人」
「...はい！」

サカマキ率いるチームは個性派揃い。FWが多い印象を受ける。私はこのチームのメンバーか。

「最後は俺のチームだ。剣城、フェイ、菜花、錦、三国、青山、一乃、車田、ダーナ、ウォード、ガウラ。キャプテン・剣城京介」
「なにっ、俺がキャプテン...？」

「試合は三日後。それまでこの3チームに分かれて調整する！」
「「「はい！！」」」

対して、鬼道さん率いるチームはDFが多い印象。守りを固めるのだろう。

さて、その3チームをどの順番で出すのだろう。相手のチームが公表されていないとすれば、最初は様子を見るべきだ。私であれば、鬼道さんのチームを一番初めに出すだろう。

拓人くんをちらりと見た。堅い顔をしていた。