244 vs パーフェクト・カスケイド ページ14
この試合に勝たなければ、物語が正しく終わらない。そうなると、この世界が消滅してしまう可能性がある。そうなると、元の世界へ戻ることができなくなる。試合に出たいところだけど、このドレス姿でサッカーをするのは難しい。ここは皆に任せるとしよう。
パーフェクト・カスケイドがハイパーダイブモードという新たなモードに移行し、人間ではなくアンドロイドであることが判明した。機械なのにこれほど滑らかな動きをするとは。パス、シュート、なにもかも全てが正確で完璧だ。パーフェクトの名は伊達じゃない。そして、彼らが全員化身アームドをした。奴ら、本気だ。
試合中、サッカーボールが湖へと転がった。その拍子にマスタードラゴンが現れ、黄名子が近づく。その瞬間、黄名子の様子が変化した。マスタードラゴンとミキシマックスした黄名子は攻撃を見事に防いだ。
「きらきらイリュージョン！」
そんな黄名子に感化され、天馬の様子も変わった。アーサー王とのミキシマックスを果たしたのである。そこから逆転劇が始まり、パーフェクト・カスケイドとの試合に勝利した。アーサー王とマスタードラゴンの力は凄まじく、流石伝説と言う他ない。アーサー王に旅に出ることを告げ、私たちは別の道へと進んでいった。
天馬は新たなキャプテン像を導き出した。リーダーとしての役割が大事なのではない、天馬の個性が皆を牽引するのだと。湖の前で天馬と話した。
「先輩のお陰で、自分に自信がもてました。ありがとうございます」
「ううん。天馬が自分で見つけ出したんだよ。また一つ成長したね。私も頑張らなくちゃ」
その時、何者かが現れた。
「すごいよ天馬くん」
「君は...」
天馬とそっくりな顔をしている。まるで瓜二つだ。
「僕の名前はサリュー・エヴァン。みんな僕をSARUと呼ぶ」
「SARU？」
「君たちは以前、アインシュタインのオーラを得る旅に出かけただろう。あの時、君たちを助けたのはボクだ」
「......え！」
衝撃の事実。この人が助けてくれたのか。
「なぜ助けてくれたの？」
「エルドラドは僕の敵でもあるからね」
そして、彼は言葉を続けた。
「伝えたいことがあって来たんだ。とても大事なことさ。君たちと僕たちについてのね」
「...はあ」
大事なこととはなんだろう。天馬と顔を合わせる。
「いいかい。僕たちは＿」
その瞬間、別の場所に転移した。
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年3月4日 12時
