桜前線 4【イナクロ】 (ページ41)

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174　vs チームA5 [2] ページ41

「シュートコマンド06！」

再開早々にエイナムのシュートが放たれ、私はボールごと雷門ゴールに突き刺さった。なんだこれ、電磁波？体がビリビリする。信助の化身に包み込まれるも、ゴールは奪われてしまった。エイナムは化身を出していないのに、あれだけの威力のシュートを放てるなんて。

「どうだ。力の差を思い知ったか」
「なんちゅう威力ぜよ」
「もう一点取ったら、ゲームセットとしよう」
「なんだと」
「これはサッカーバトルだ。勝利条件は先に2点取ること」
「お前たちが取れたらの話だがな」

チームA5は舐めプを決め込んでいる。ディフェンスすら放棄し始めた。化身アームドの良い練習台となってくれそうだ。そう思い、ドリブルしながらゴールを目指すと、エイナムによって阻まれた。

「残花シエラザード！アームド！！」

失敗。再び試みるも、また失敗した。その様子を見たエイナムは嘲笑い、ボールを奪って通り過ぎていった。

「無様だな」

エイナムによって再びシュートが放たれた。ゴールが決まると思われたその時、突然空から斧が地面に突き刺さった。あれは化身だ。その瞬間、体が宙に浮いた。化身に抱えられている。意識が途切れた。