172 チームA5襲来 ページ39
目が覚めると、ベンチに寝転がっていた。マネージャーのみんなに顔を覗き込まれる。
「あっ、起きた！大丈夫かー？意識失ってたんだぜ」
「Aちゃん、頑張りすぎ」
「先輩、水分摂ってください」
葵ちゃんから渡されたドリンクをありがたく受け取る。側には錦くんもいた。
「少し休んだ方がええ」
「でも、化身アームドが...」
「そういう時は一歩後ろに下がってみるぜよ。そうしたら、違う景色が見えてくるかもしれんからのう」
錦くんの言う通りかもしれない。今は休憩して、みんなの様子を見てみよう。
「...錦くんは上手くいってる？」
「ワシは全然じゃ。まっこと上手くいかん。化身に話しかけてみても、なんとも言わんかった。アームドは難しいぜよ〜...。」
「そうだよね...」
天馬、剣城、拓人くん、信助は化身アームドの特訓に精を出している。フェイはアドバイス役に徹していた。
「...うし、外に出て気分転換してくるぜよ！」
錦くんはそう言って立ち上がった。見上げた先には錦くんと、宇宙船があった。
「あ、...あれ...」
「なんじゃ？」
「UFO...」
「ん？...うおおおお!?!?」
現れたのは、プロトコル・オメガの5名。少数精鋭だ。
「我が名はエイナム。そして、我らはアルファに従うチームA5！ここでお前たちを潰してやる」
サッカーバトルの準備に移る。相手は5人。となると、こちらも5人となる。雷門サイドには除き7人いる。フェイは自らを不参加とした。
化身アームドの練習には絶好のチャンス。しかし、相手の人数に合わせるとなると、誰か1人はサッカーバトルに出れなくなる。そこで、拓人くんは私に出番を譲った。
「俺は一旦下がって、奴らの動きを観察するよ」
「でも...」
その時、チームA5の中心人物であるエイナムがこちらに向けて言った。未来人は地獄耳なのか？
「そちらが6人でも構わない。それでも勝つ自信があるからな」
「な、...」
フェイはこっそりと私たちに耳打ちした。
「これはチャンスだ。人数が多い方がバトルに勝ちやすくなるし、化身アームドの練習もできる」
「わかった。そうしよう」
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年2月22日 1時
