148 vs プロトコル・オメガ [3] ページ15
そこには背の高い青年がいた。彼に出会った瞬間、心臓がドクンと鳴った。剣城と似ているけど、どこか雰囲気が違う。
か、格好いい。
「俺は京介の兄、剣城優一だ」
「優一って、あの優一さん？」
以前病院のリハビリ室で剣城のお兄さんに会ったことがある。支援によって、手術が受けられることになったという話を聞いた時だ。よく見ると、あの時のお兄さんと同じ顔だ。髪型が剣城っぽいから最初は一致しなかった。たしか彼は歩けない体だったはずだけど。天馬も同じことを思ったらしく、優一さんに尋ねた。
「足は...もういいんですか？」
「話は後だ。今はあいつらと戦おう」
彼が加入し、テンマーズは攻勢に転じた。優一さんの圧倒的なボールコントロール力。剣城に似ているけど、どこか違う。欠点が見つからない。バランスの良いプレーだ。上手い。彼の能力を五角形で表したら、綺麗な五角形になりそうだ。優秀なサッカープレイヤーであることは一目瞭然。
「魔戦士ペンドラゴン、アームド！」
彼は化身アームドをしてみせた。続いて天馬も化身アームドを試み、見事に成功した。
「Aもやってみて！」
「っえ、あ、うんっ」
力を込め、化身・残花シエラザードを出す。化身アームドと言い放つも、それは失敗した。天馬や中学生の円堂監督のように力を発揮できない。どうしてだろう。
「できない...」
化身アームド、私もやりたい。でも、どう頑張ってもできない。そうこうしている間に化身は引っ込んでしまった。化身アームドを成功させた優一さんと天馬の連携でテンマーズはシュートを決めた。すると、プロトコル・オメガは撤退した。
「守ったんだ。円堂守のサッカー部結成の歴史を...」
テンマーズはプロトコル・オメガに勝利した。また、優一さんが協力を申し出たので、チームに加入することとなった。
149 剣城優一の歴史→←147 vs プロトコル・オメガ [2]
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年2月22日 1時
